表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 首都圏
185/270

7964T列車 おっさん

皇紀2745年5月21日(第89日目) 国鉄(こくてつ)御殿場線(ごてんばせん)沼津(ぬまづ)駅。

 今日はホテルでちょっとユックリしていた。沼津(ぬまづ)って言う場所は確かに某スクールアイドルアニメで有名なところだが、僕には別の場所である。それは深海生物の博物館がある場所だ。

 沼津(ぬまづ)港の近くには沼津(ぬまづ)港深海魚水族館がある。

「それにしても深海魚って言うのは変な見た目の奴が多いなぁ。」

「ナガシィ・・・。いつから生き物好きになったの。」

「結構前だよ。知らない。」

「飼うのはダメだけど、見るのはいいのよねぇ・・・。」

ちょうど水槽内のサメのギョロッとした目が僕と会う。でも、彼は僕には興味はないだろう。あのラブカには僕達の知っているサメのような鋭い歯はない。口が半開き状態で泳いでいる姿はどこか間抜けに見える。

 さて、他の魚にも目を移そうか。

 ここには深海生物としてはおなじみのオウムガイやオンデンザメもいる。だが、僕がここで一番みたい魚は「ブヨブヨの肌」を持っていると紹介されているおっさんだ。もちろん、おっさんって言うのはあくまでそう見えると言うだけであって「ニュウドウカジカ」という名前が付いている。

「これ愛称おっさんって書いてあるけど・・・。何処がおっさん。」

萌はそう聞いてくる。

「んっ、前から見たらおっさんに見えるからだよ。」

と言った。

「前から見たら、おっさんに見えるって。人面魚じゃあるまいし・・・プッ。」

どうやらツボにはまったらしい。

「やっぱおかしい。魚におっさんって渾名付けるってのが。フフフ。こう言うのって大の大人が大真面目に考えたんでしょ。」

大真面目に考えたのかどうかも怪しいけどなぁ・・・。さて、おっさんって魚は萌に笑われても何も感じてないのかヌボーッとしながらゆっくりと泳いでいる。白い体に間抜けな顔が面白い。

 ふと萌が僕の肩に手を置いてくる。

「萌、笑いすぎ・・・。」

「だって。ああ。おかしい・・・。」

 水族館を一通り見て、この近くでお昼ご飯も済ませる。港の近くと言うこともあり、回転寿司であってもとっても美味しいものだ。

 お昼を済ませてから、沼津(ぬまづ)駅に戻った。沼津(ぬまづ)からは御殿場線(ごてんばせん)に乗って国府津(こうづ)方面へと抜ける。待っているのは小田急電鉄(おだきゅう)特急ロマンスカー「RSE」が止まっていた

沼津(ぬまづ)御殿場線(ごてんばせん)特急「あさぎり」→山北(やまきた)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路沼津(ぬまづ)駅から使用再開


一口メモ

小田急電鉄(おだきゅう)20000形

小田急電鉄(おだきゅう)国鉄(こくてつ)の間を行き来する特急「あさぎり」専用のロマンスカー。R(リゾート)S(スーパー)E(エクスプレス)の愛称を持つ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ