表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 首都圏
178/270

7957T列車 東京市場

皇紀2745年5月18日(第86日目) 国鉄(こくてつ)東海道本線(とうかいどうほんせん)東京(とうきょう)駅。

 さて、今日は東京(とうきょう)駅で最長往復切符の利用は終了する。だが、このまま東京(とうきょう)にとどまっていても仕方がない。と言うわけで僕達は少し寄り道をすることにした。横須賀線の列車を降り、地下ホームから地上ホームへと歩く。山手線(やまのてせん)京浜東北線(けいひんとうほくせん)のホームに上り一番早く来た電車に乗り込んだ。

東京(とうきょう)東海道本線(とうかいどうほんせん)山手線(やまのてせん))→浜松町(はままつちょう)

東京(とうきょう)浜松町(はままつちょう)間の運賃浜松町(はままつちょう)駅で下車時運賃精算の上乗車

浜松町(はままつちょう)都営地下鉄(とえいちかてつ)大江戸線(おおえどせん)築地市場(つきじしじょう)

浜松町(はままつちょう)築地市場(つきじしじょう)間の乗車券使用開始および使用終了

 築地市場(つきじしじょう)駅で降りて市場の方向に歩いて行くと右側を見るとちょうどあるものが目に入った。

「あんな所に冷蔵車が止まってるな。」

僕がそれに吊られるのを見て、萌も付いてくる。

「どうしたの。」

「ほら、あれ。」

「貨車・・・。」

「うん、なんて言うのか知らないけどさ。」

まぁ、こういう所にやってきて冷蔵車と考えると僕には1形式しか思い当たらない。近づいて車両形式を確認してみると「レサ100-20」と書いてあった。レサ100形って言うのは聞いたことがないなぁ・・・。まぁいいか。

 築地市場(つきじしじょう)の方向を見てみるとまっすぐに線路が続いている。

 知っている人もいるが、築地市場(つきじしじょう)は鉄道駅「東京市場(とうきょうしじょう)駅」である。築地の弧を描いた形状は長い貨物列車を収容するために練られた苦肉の策ともいえる。だが、鉄道駅として出来上がった築地は今や手狭になりつつある。これはいつかパンクしてもおかしくは無いのだろう。

 市場内を少し歩いて回るとその綻びが所々に見え隠れする。足の置き場は通路ぐらい。それ以外の場所には所狭しと商品が並んでいる。何も調理していないにもかかわらず、どれも美味しそうに見えるのはなんとも悩ましい。

「何か思ってた所と違うような。」

「市場ってこんなもんじゃなくて。」

「ほら、何円、何円ってやってるじゃない。」

「ああ、競りか・・・。もうこんな時間じゃやってないだろ。ああいうのは朝早い時間帯なんじゃない。」

とは言ったが、僕もどんな時間に競りが行われているのか知らない。完全に偏見で語ってしまった。

「この近くのお店でお魚食べてく。」

「そうするかぁ・・・。」

僕達は築地の熱気に押し出されるように市場を後にするしかなかった。


一口メモ

国鉄(こくてつ)東海道本線(とうかいどうほんせん)貨物支線(かもつしせん)東京市場(とうきょうしじょう)

築地市場(つきじしじょう)


国鉄(こくてつ)レサ100形冷蔵車

鮮魚特急用に開発された高速貨物向け冷蔵車。コンテナ貨物列車が台頭してきた今、数は少なくなっているもののコンテナ以上の積載能力を持っているため、一大消費地である東京(とうきょう)行きなどの列車に主に充当される。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ