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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 首都圏
176/270

7955T列車 長瀞

皇紀2745年5月17日(第85日目) 秩父鉄道(ちちぶてつどう)秩父本線(ちちぶほんせん)寄居(よりい)駅。

寄居(よりい)秩父鉄道(ちちぶてつどう)秩父本線(ちちぶほんせん)長瀞(ながとろ)

寄居(よりい)長瀞(ながとろ)間の乗車券使用開始および使用終了

 八高線(はちこうせん)寄居(よりい)駅で降りて、秩父鉄道(ちちぶてつどう)に乗り換えた。秩父に至る鉄道は西武鉄道(せいぶ)秩父鉄道(ちちぶてつどう)がある。ただ西武鉄道(せいぶ)はこことは全く違うところを通っており、使うことは出来ない。自動的に利用は秩父鉄道(ちちぶてつどう)になる。まぁ、それはいい。

 ホームに降り立つと反対側から貨物列車がやってきた。秩父鉄道(ちちぶてつどう)は私鉄の中でも珍しい貨物列車を運行する鉄道会社でもある。積み荷は武甲山から算出される石灰またはセメントだ。

「静かなところだね。」

「まぁ、主にお客はあっちだからなぁ・・・。」

僕達はあくまで秩父鉄道(ちちぶてつどう)にとっておまけに過ぎない。

 長瀞(ながとろ)駅から出ると商店街が目に入る。その商店街を通り抜けていくと長瀞(ながとろ)渓谷にさしかかる。駅からは5分ほど。ここまで風景が変わるかぁ。僕は感心した。

「わぁ、水冷たそう。」

「そうだなぁ・・・。」

少し日差しが落ち始めている。さすがに、冷たい水の中に入る気は起きない。

「こういう所ならキュウリ持ってきたらカッパ山が出てきてくれるかな。」

「またまた・・・。」

まだ言ってたのかよ・・・。キュウリ持ってきたってカッパが出てくることはないってのに・・・。まぁ、いてもおかしくは無いか。渓谷だしね。

「・・・ナガシィは夢がないなぁ・・・。」

「カッパと合って何するつもりだよ。」

「本当に頭のお皿の中に水が入っているかどうか確認するの。」

「やめろ、カッパ殺しにかかってるぞ。」

 まぁ、冗談はさておき。近くに売店があった。おいてあるものはちょうどキュウリだった。萌はそれを勝って、僕の隣でかじる。時折、「食べる」とよこしてくるが、僕はその旅に首を横に振り続けた。

 長瀞(ながとろ)を出る頃には当たりは少しずつ暗くなり始めていた。しかも、八高線(はちこうせん)は列車の数が少ない。秩父鉄道(ちちぶてつどう)の列車で行っても少し寄居(よりい)で待たなければいけなくなる。

「萌、どうする。」

「今日は拝島(はいじま)当たりで終わりにしちゃう。明日は東京(とうきょう)まで行ければそれでいいんだし。」

「そうだなぁ・・・。それで終わりにしちゃうか。」

「うん。そうしよう。」

長瀞(ながとろ)秩父鉄道(ちちぶてつどう)秩父本線(ちちぶほんせん)寄居(よりい)

長瀞(ながとろ)寄居(よりい)の乗車券使用開始および使用終了

寄居(よりい)八高線(はちこうせん)高麗川(こまがわ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路寄居(よりい)駅から使用再開

高麗川(こまがわ)八高線(はちこうせん)拝島(はいじま)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路拝島(はいじま)駅で途中下車


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