7955T列車 長瀞
皇紀2745年5月17日(第85日目) 秩父鉄道秩父本線寄居駅。
寄居→秩父鉄道秩父本線→長瀞
寄居→長瀞間の乗車券使用開始および使用終了
八高線を寄居駅で降りて、秩父鉄道に乗り換えた。秩父に至る鉄道は西武鉄道と秩父鉄道がある。ただ西武鉄道はこことは全く違うところを通っており、使うことは出来ない。自動的に利用は秩父鉄道になる。まぁ、それはいい。
ホームに降り立つと反対側から貨物列車がやってきた。秩父鉄道は私鉄の中でも珍しい貨物列車を運行する鉄道会社でもある。積み荷は武甲山から算出される石灰またはセメントだ。
「静かなところだね。」
「まぁ、主にお客はあっちだからなぁ・・・。」
僕達はあくまで秩父鉄道にとっておまけに過ぎない。
長瀞駅から出ると商店街が目に入る。その商店街を通り抜けていくと長瀞渓谷にさしかかる。駅からは5分ほど。ここまで風景が変わるかぁ。僕は感心した。
「わぁ、水冷たそう。」
「そうだなぁ・・・。」
少し日差しが落ち始めている。さすがに、冷たい水の中に入る気は起きない。
「こういう所ならキュウリ持ってきたらカッパ山が出てきてくれるかな。」
「またまた・・・。」
まだ言ってたのかよ・・・。キュウリ持ってきたってカッパが出てくることはないってのに・・・。まぁ、いてもおかしくは無いか。渓谷だしね。
「・・・ナガシィは夢がないなぁ・・・。」
「カッパと合って何するつもりだよ。」
「本当に頭のお皿の中に水が入っているかどうか確認するの。」
「やめろ、カッパ殺しにかかってるぞ。」
まぁ、冗談はさておき。近くに売店があった。おいてあるものはちょうどキュウリだった。萌はそれを勝って、僕の隣でかじる。時折、「食べる」とよこしてくるが、僕はその旅に首を横に振り続けた。
長瀞を出る頃には当たりは少しずつ暗くなり始めていた。しかも、八高線は列車の数が少ない。秩父鉄道の列車で行っても少し寄居で待たなければいけなくなる。
「萌、どうする。」
「今日は拝島当たりで終わりにしちゃう。明日は東京まで行ければそれでいいんだし。」
「そうだなぁ・・・。それで終わりにしちゃうか。」
「うん。そうしよう。」
長瀞→秩父鉄道秩父本線→寄居
長瀞→寄居の乗車券使用開始および使用終了
寄居→八高線→高麗川
枕崎→広尾間の最長往復切符復路寄居駅から使用再開
高麗川→八高線→拝島
枕崎→広尾間の最長往復切符復路拝島駅で途中下車




