7954T列車 帝国の東京駅
皇紀2745年5月17日(第85日目) 国鉄常磐線松戸駅。
松戸→常磐線→上野
枕崎→広尾間の最長往復切符復路日暮里駅到着に伴い途中下車
セイコーマートで英気を養ってから新松戸から最長往復切符のルートに復帰。ここから僕達は東京近辺をぐるぐる回って東京に至るルートを取る。最長往復切符は日暮里駅までとなっているが、日暮里駅では東北本線に乗り換えない。東北本線(京浜東北線)に乗ってしまうとルートの重複となるため1枚の切符として成立しなくなってしまうためだ。常磐線の列車を上野まで行って尾久を経由する東北本線の列車で赤羽へと抜ける。
日暮里→上野間特例適用の上便宜乗車
上野→東北本線→赤羽
日暮里→上野間特例適用の上便宜乗車
枕崎→広尾間の最長往復切符復路日暮里駅通過に伴い使用再開
赤羽→東北本線(京浜東北線)→田端
赤羽からは京浜東北線に乗り換え。列車で来た道を今度は電車で戻る。田端駅からは山手線、中央本線、武蔵野線、東北本線(京浜東北線)、高崎線と乗継ぐ。ただやっぱり乗ったままでは能がない。
田端→山手線→新宿
新宿→中央本線「中央特快」→国分寺
国分寺→中央本線→西国分寺
西国分寺→武蔵野線→南浦和
南浦和→東北本線(京浜東北線)→大宮
大宮→高崎線→深谷
枕崎→広尾間の最長往復切符復路深谷駅で途中下車
深谷駅で一旦高崎線の列車を降りた。階段を上って、改札口を通り抜けて深谷駅の駅舎を見てみる。
「これ素人に「東京駅です」っていっても、十分騙せるよね。」
と萌が言う。だが、
「今は東京駅が4階建てだから、騙すことは出来ないでしょ。」
と僕が言う。
「そうかな。人って案外見ているようで見ていないものよ。」
「・・・。」
僕はそれに同意も否定もしなかった。痛いところを突かれている気がするからだ。萌にそう言われてから、僕はもう一度深谷駅舎をつぶさに見てみた。東京駅の特徴である4階建て丸い屋根を持った塔・・・。あれ。これも4階建てで丸い屋根を持った塔を持っている。ああ、これって・・・。
「でも、何でこの駅って東京駅の丸の内駅舎そっくりに作ってあるの。」
「ここら辺で作ってたレンガを東京駅まで運んだんだって。」
「へぇ・・・。こんな遠くから。」
「東京駅って出来たの大正3年でしょ。鉄道の中じゃ新しい方だし、高崎線ぐらい出来てただろ。」
調べてみると深谷駅の開業は明治16年。東京駅の開業する30年くらい前の話のようだ。これから作ったレンガを貨物列車に載せて上野まで運ぶことが可能だ。その先は馬で運んでもどうにかなりそうな距離だしなぁ・・・。さて、深谷駅を見終わったら高崎線の列車に乗って倉賀野まで行って、八高線の列車に乗り換えよう。
深谷→高崎線→倉賀野
倉賀野→八高線→寄居
枕崎→広尾間の最長往復切符復路寄居駅で途中下車