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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 首都圏
170/270

7949T列車 来てはならず

皇紀2745年5月15日(第83日目) 国鉄(こくてつ)常磐線(じょうばんせん)いわき駅。

 今日の朝は常磐線(じょうばんせん)の普通列車からスタートだ。いわきから少し南に下ったところにこれはなんと読むのかと問いたくなる駅がある。まずはそこで途中下車することに決めた。

いわき→常磐線(じょうばんせん)勿来(なこそ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路いわき駅から使用再開

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路勿来(なこそ)駅で途中下車

「これで「勿来(なこそ)」って読むんだって。こんな漢字見たことない。」

「漢文とかで出てきたろ。ほら、あの忍耐の体の部首・・・みたいなのと一緒に。」

そういえば、「耐」の部首ってどっちだ・・・。まぁ、それはいい。しかし、勿来(なこそ)の「勿」の字が日本人にとって馴染みのない漢字であることに変わりはない。こういう普段から使っているところを除いてねぇ。

「播州さんも言ってたけど、これって「来てはいけない」って読めるのよね。漢文に当てはめたら。」

「そうだな・・・。」

「じゃあ、降りちゃまずかったんじゃない。」

「漢文でそう読めるからって、降りないことを強制されているわけじゃないぞ。」

「それはそうだけど。「立ち入り禁止区域に来ちゃいました」ってツイートしよう。」

「・・・。」

 勿来(なこそ)駅から30分くらい歩いて勿来(なこそ)の関公園という所までやって来る。勿来(なこそ)の関は東北への玄関となる関所の一つとされる・・・が、その存在は怪しかったりする。それでいいのか「関」ってついてるのに・・・。

「ここに公園もあるのに何であったかどうか怪しいとか言われちゃってるのかな。」

「あったのって江戸時代とかだろ。」

「でも、それよりも前の時代の文献とか日本にはかなりしっかり残ってると思うけど。無いって言う方がかなり無理があるんじゃない。」

と萌が続ける。それは僕も同意するんだけどねぇ。ただ、文学作品には何度か登場する「勿来(なこそ)の関」もその場所に「勿来(なこそ)」という地名があったことがなかったりと場所の特定には至れない物しか発見されていないようだ。また考古学の面からは場所の推定も特定もされていないらしい。それが勿来(なこそ)の関の存在が怪しいとされる根拠なのだろう。

「まぁ、合ったかなかったかなんて僕達にはどうでもいいでしょ。日本中探せばいくらでもそう言うところはあるだろうし。」

有耶無耶の関とかもその内の一つだろうしね。

 勿来(なこそ)の関から歩いて勿来(なこそ)駅に戻る。勿来(なこそ)から普通列車に乗って途中で特急列車に乗り換え。一路水戸(みと)を目指す。

勿来(なこそ)常磐線(じょうばんせん)高萩(たかはぎ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路勿来(なこそ)駅から使用再開

高萩(たかはぎ)常磐線(じょうばんせん)特急「ひたち」→水戸(みと)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路水戸(みと)駅で途中下車


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