7949T列車 来てはならず
皇紀2745年5月15日(第83日目) 国鉄常磐線いわき駅。
今日の朝は常磐線の普通列車からスタートだ。いわきから少し南に下ったところにこれはなんと読むのかと問いたくなる駅がある。まずはそこで途中下車することに決めた。
いわき→常磐線→勿来
枕崎→広尾間の最長往復切符復路いわき駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路勿来駅で途中下車
「これで「勿来」って読むんだって。こんな漢字見たことない。」
「漢文とかで出てきたろ。ほら、あの忍耐の体の部首・・・みたいなのと一緒に。」
そういえば、「耐」の部首ってどっちだ・・・。まぁ、それはいい。しかし、勿来の「勿」の字が日本人にとって馴染みのない漢字であることに変わりはない。こういう普段から使っているところを除いてねぇ。
「播州さんも言ってたけど、これって「来てはいけない」って読めるのよね。漢文に当てはめたら。」
「そうだな・・・。」
「じゃあ、降りちゃまずかったんじゃない。」
「漢文でそう読めるからって、降りないことを強制されているわけじゃないぞ。」
「それはそうだけど。「立ち入り禁止区域に来ちゃいました」ってツイートしよう。」
「・・・。」
勿来駅から30分くらい歩いて勿来の関公園という所までやって来る。勿来の関は東北への玄関となる関所の一つとされる・・・が、その存在は怪しかったりする。それでいいのか「関」ってついてるのに・・・。
「ここに公園もあるのに何であったかどうか怪しいとか言われちゃってるのかな。」
「あったのって江戸時代とかだろ。」
「でも、それよりも前の時代の文献とか日本にはかなりしっかり残ってると思うけど。無いって言う方がかなり無理があるんじゃない。」
と萌が続ける。それは僕も同意するんだけどねぇ。ただ、文学作品には何度か登場する「勿来の関」もその場所に「勿来」という地名があったことがなかったりと場所の特定には至れない物しか発見されていないようだ。また考古学の面からは場所の推定も特定もされていないらしい。それが勿来の関の存在が怪しいとされる根拠なのだろう。
「まぁ、合ったかなかったかなんて僕達にはどうでもいいでしょ。日本中探せばいくらでもそう言うところはあるだろうし。」
有耶無耶の関とかもその内の一つだろうしね。
勿来の関から歩いて勿来駅に戻る。勿来から普通列車に乗って途中で特急列車に乗り換え。一路水戸を目指す。
勿来→常磐線→高萩
枕崎→広尾間の最長往復切符復路勿来駅から使用再開
高萩→常磐線特急「ひたち」→水戸
枕崎→広尾間の最長往復切符復路水戸駅で途中下車