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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 東北
168/270

7947T列車 賢い使い方

皇紀2745年5月14日(第82日目) 国鉄(こくてつ)奥羽本線(おううほんせん)(とうげ)駅。

 滑川温泉から徒歩で約1時間。大きいシェルターが見えてくる。ちょうどそこへ国鉄(こくてつ)色の485系がさしかかる。奥羽本線(おううほんせん)の特急「つばさ」だ。

「普通列車の時間からは遅れちゃったねぇ。」

「ああ、これでしばらくはここに閉じ込められるのかぁ・・・。」

「仕方ないよ。今朝は結構遅くまで寝ちゃってたし。」

「何か、ゴメン。」

「いいの。いいの。謝らなくても。せっかくこういう時間が出来たんだし、そこの峠の茶屋でちょっと休憩しようよ。」

「そうだな。そうするか。」

 山の中にポツンと茶屋が建つ。こんな所に一体誰がお茶をすすりに来るのか疑問だ。しかし、それは今の話だ。さっきここを通り過ぎていった特急「つばさ」でさえかつてはこんな山奥の駅に停車していた。まぁ、乗客はその当時から降りてないと思うが・・・。

「すいません。峠の力餅もらえますか。」

「おいおい。」

「あーあ、ちょーと待っててねー。」

僕がお店に入る頃には間延びした話し方をするおばあさんが奥に消えていった。まだまだ衰えてはいないらしい。

 ゆっくりお茶とお団子を楽しんでから、奥羽本線(おううほんせん)の列車に乗った。福島(ふくしま)方向に向かう列車はしばらく来ないため米沢(よねざわ)へ一旦抜けてから福島(ふくしま)に向かうことに下。

(とうげ)奥羽本線(おううほんせん)米沢(よねざわ)

(とうげ)米沢(よねざわ)間の運賃普通列車車掌により運賃精算

米沢(よねざわ)奥羽本線(おううほんせん)東北本線(とうほくほんせん)特急「つばさ」→郡山(こおりやま)

米沢(よねざわ)(とうげ)間の運賃「つばさ号」車掌により運賃精算

 大沢(おおさわ)駅を通過する手前から風景は山が深くなる。しばらくすると「つばさ」の車窓の左側が開ける。ここが奥羽本線(おううほんせん)大沢(おおさわ)駅だ。この駅もスイッチバック設備を有する駅だが、特急列車は本線を通り抜けていく。次の(とうげ)駅も「つばさ」は通過。ここから板谷(いたや)峠の下りにかかる。

(とうげ)福島(ふくしま)間の乗車券復路(とうげ)駅通過に伴い使用再開

 福島(ふくしま)駅に戻ってきてから「つばさ」は東北本線(とうほくほんせん)上野(うえの)へ上っていく。そして、最長往復切符の使用も再開だ。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路福島(ふくしま)駅より使用再開

 郡山(こおりやま)駅で特急「つばさ」から降りる。ここからは磐越東線(ばんえつとうせん)の列車に乗るのだが、「つばさ」からそちらへの乗り換えはあまりいいとは言えない。お昼ご飯もかねて郡山(こおりやま)で一旦降りることにした。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路郡山(こおりやま)駅で途中下車

「お昼ご飯食べたらどうする。そのまま行っちゃう。」

「うーん。時間が合えばね。」

これは郡山(こおりやま)を素通りするパターンだな・・・。


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