7947T列車 賢い使い方
皇紀2745年5月14日(第82日目) 国鉄奥羽本線峠駅。
滑川温泉から徒歩で約1時間。大きいシェルターが見えてくる。ちょうどそこへ国鉄色の485系がさしかかる。奥羽本線の特急「つばさ」だ。
「普通列車の時間からは遅れちゃったねぇ。」
「ああ、これでしばらくはここに閉じ込められるのかぁ・・・。」
「仕方ないよ。今朝は結構遅くまで寝ちゃってたし。」
「何か、ゴメン。」
「いいの。いいの。謝らなくても。せっかくこういう時間が出来たんだし、そこの峠の茶屋でちょっと休憩しようよ。」
「そうだな。そうするか。」
山の中にポツンと茶屋が建つ。こんな所に一体誰がお茶をすすりに来るのか疑問だ。しかし、それは今の話だ。さっきここを通り過ぎていった特急「つばさ」でさえかつてはこんな山奥の駅に停車していた。まぁ、乗客はその当時から降りてないと思うが・・・。
「すいません。峠の力餅もらえますか。」
「おいおい。」
「あーあ、ちょーと待っててねー。」
僕がお店に入る頃には間延びした話し方をするおばあさんが奥に消えていった。まだまだ衰えてはいないらしい。
ゆっくりお茶とお団子を楽しんでから、奥羽本線の列車に乗った。福島方向に向かう列車はしばらく来ないため米沢へ一旦抜けてから福島に向かうことに下。
峠→奥羽本線→米沢
峠→米沢間の運賃普通列車車掌により運賃精算
米沢→奥羽本線・東北本線特急「つばさ」→郡山
米沢→峠間の運賃「つばさ号」車掌により運賃精算
大沢駅を通過する手前から風景は山が深くなる。しばらくすると「つばさ」の車窓の左側が開ける。ここが奥羽本線大沢駅だ。この駅もスイッチバック設備を有する駅だが、特急列車は本線を通り抜けていく。次の峠駅も「つばさ」は通過。ここから板谷峠の下りにかかる。
峠→福島間の乗車券復路峠駅通過に伴い使用再開
福島駅に戻ってきてから「つばさ」は東北本線を上野へ上っていく。そして、最長往復切符の使用も再開だ。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路福島駅より使用再開
郡山駅で特急「つばさ」から降りる。ここからは磐越東線の列車に乗るのだが、「つばさ」からそちらへの乗り換えはあまりいいとは言えない。お昼ご飯もかねて郡山で一旦降りることにした。
枕崎→広尾間の最長往復切符復路郡山駅で途中下車
「お昼ご飯食べたらどうする。そのまま行っちゃう。」
「うーん。時間が合えばね。」
これは郡山を素通りするパターンだな・・・。