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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 東北
163/270

7942T列車 遠野ってどんなとこ

皇紀2745年5月10日(第78日目) 国鉄(こくてつ)釜石線(かまいしせん)遠野(とおの)駅。

釜石(かまいし)釜石線(かまいしせん)急行「はまゆり」→遠野(とおの)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路遠野(とおの)駅で途中下車

 遠野(とおの)遠野(とおの)物語からのつながりで知った岩手県釜石線(かまいしせん)沿線にある街である。だが、僕はその遠野(とおの)物語がどんな物語か全く知らない。ただ、「遠野(とおの)って地名岩手にもあるよなぁ」と思っただけでどんなところか訪れてみたというのがここで降りた理由である。

「ここで小説作ったら、想像力が豊かになりそう。」

「元の想像力が豊かじゃないと無理だと思うけどね。」

「ハハハ。違いねぇ・・・。」

 降りてみたのはいいものの、さてどうしようか。バスの時刻表をちょっと眺めてみると早池峰(はやちね)山方面にバスが伸びている。

「これ乗ってみるか。」

ちょうどいい時間にバスがあるもんだ。

 伝承園って所に行くバスで25分くらいゆられて、付いたところで降りた。5分歩いてカッパ淵という所に付く。

「カッパって付くくらいだし、昔カッパでもいたのかな。」

と萌が言う。ちょっと調べてみるとここには昔カッパがいたという伝説があるようだ。

「ここでキュウリ持ってたら、出てきてくれるんじゃない。」

「いやいや・・・。萌ってそう言うもの信じるタイプだっけ。」

「出てきてくれたら面白いって言いそうなのはナガシィの方でしょ。」

「別に、そんなものはいないよ。」

「じゃあ、何でそういう伝説ってあるの。田沢湖(たざわこ)の辰子とかさ。」

そういわれれば・・・。火のないところに煙は立たないって言うけど、伝説のほとんどはなかったことじゃないのか。仮にあったとしても後世の人間に脚色された部分が強いんじゃないかな。前者は田沢湖(たざわこ)の辰子の話だし、後者は忍者みたいに。

「来ーい、来い、来い、来い、来い、来い、来い。」

「萌、そんなこと言ってもカッパは来ないから。お願いだから、やめてくれ。」

遠野(とおの)釜石線(かまいしせん)急行「早池峰(はやちね)」→一ノ関(いちのせき)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路一ノ関(いちのせき)駅で途中下車

「さて、一ノ関(いちのせき)まで来たけどこれからどうする。」

と萌に聞く。

「うーん。厳美渓に行ってみたい。」

「厳美渓か・・・。」

確かに一ノ関(いちのせき)からバスで行ける半鋳出しなぁ。今から中尊寺金色堂とかは時間的にかなり厳しい行程にならざるを得ないからなぁ・・・。行けば見れる所って言うのはいいか。

「萌さぁ、明日湖の滑降団子にはまった。」

と聞いてみた。

「別に滑降団子が食べたいとかそういう理由じゃないからね。」

ちゃんと喋ってくれましたね、ありがとうございます。

「ふぅん。まっ、そういうことにしていてあげる。」

「何か腹立つ・・・。」

「そう。まぁ、早いところ行くよ。でないとお店仕舞っちゃうだろうし。」

厳美渓行きのバスの時間すぐに調べないとなぁ・・・。


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