7938T列車 好きなもの
皇紀2745年5月8日(第76日目) 国鉄奥羽本線山形駅。
隣の山形駅で列車を乗り換える。山形駅で山形城址を見て、電車の中にいるという環境から少し解放された。これで少しでも自分たちの英気を養っておく。
山形→奥羽本線→大石田
枕崎→広尾間の最長往復切符復路大石田駅で途中下車
大石田で下車し、バスで銀山温泉に向かう。銀山温泉まではバスで35分程度だ。
銀山温泉は川を挟んで昔ながらの旅館が沢山並んでいる。温泉で有名なところは日本に多いが、こんな風に昔風の建物が沢山残っているという所は・・・はて何処があるだろうか。
「ナガシィ。こっちおいで。」
呼ぶので何かと思っていくと、
「お風呂は入れるよ。入ってこうよ。」
ああ。そういうことか。温泉街ってこういう所多いからなぁ。しかし、萌は間髪いれずに
「ああ、ナガシィは混浴でないと満足できないかな。」
「じゃあ、入るか。」
「いいの。」
「あのなぁ・・・。温泉入るだけなんだからさぁ。」
今日は温泉ばっかりだな。高畠で足湯に浸かって、銀山温泉で全身使って。次は何処で温泉に浸かるんだか。温泉から出たら、バスに乗って奥羽本線大石田駅に戻る。大石田からは新庄行きの列車に乗り、新庄で乗り換える。
大石田→奥羽本線→新庄
枕崎→広尾間の最長往復切符復路大石田駅から使用再開
新庄からは秋田行きの普通列車に乗る。こんな所から秋田まで行くには3時間くらいかかる。鈍行ではかなりの長丁場になる。この長丁場に耐える体を僕達はもう既に持ち合わせてはいない。途中で特急列車に乗り換えるのが定石だろう。
「次は及位。及位です。」
車掌さんのアナウンスがかかる。床下からはモーターの爆音が響く。
「次はナガシィが好きそうなの。」
「いや、だから・・・。」
確かに、覗きって言うのはね。男としては一度はしてみたいとは思うけれども・・・それにしても及位って地名は何が由来なんだろうなぁ。少しばかり及位のことに関して調べてみた。ヨシッ、今度はこっちから仕返しでもしてやろうか。
「降りるか。」
僕は萌を誘って及位で降りることにした。
新庄→奥羽本線→及位
枕崎→広尾間の最長往復切符復路及位駅で途中下車
「ちょっと何も無いじゃん。分かってて、私誘ったわね。」
「いいだろ。さっきから散々バカにしてきたお返し。」
「別にバカにはしてないわよ。事実をいっただけじゃ無い。」
「余計腹立つわ。」
「そんなに怒んないで。」
「・・・そういえば、僕は混浴の方が満足できるんだよねぇ。」
「だから。」
「福島行ったら滑川温泉行くぞ。」
「えっ・・・。」
及位→奥羽本線→新庄
及位→新庄間の乗車券使用開始および使用終了
新庄→奥羽本線特急「つばさ」→横手
新庄→及位間の乗車券使用開始および使用終了
枕崎→広尾間の最長往復切符復路横手駅で途中下車