表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 東北
152/270

7931T列車 思い出の地

皇紀2745年5月5日(第73日目) 国鉄(こくてつ)東北本線(とうほくほんせん)浅虫温泉(あさむしおんせん)駅。

 浅虫温泉(あさむしおんせん)で降りた理由はたいしたことじゃない。「北斗星(ほくとせい)」に乗った時父親が覚えていた駅が浅虫温泉(あさむしおんせん)なだけである。それからというもの僕は浅虫温泉(あさむしおんせん)がどんな場所が気になっていた。だから、今回降りたに過ぎない。だが、ただ降りただけでは済ましたくは無い。

 駅前近くには道の駅がある。そこの5階には展望浴場があり朝7時から営業しているらしい。青函連絡船(せいかんれんらくせん)で寝ているとはいえ4時間程度。体のリフレッシュにはもってこいだった。

 温泉には行ったら15分ほど歩いて、浅虫水族館に行く。ちょっと魚を見て癒やされよう。

浅虫温泉(あさむしおんせん)東北本線(とうほくほんせん)野辺地(のへじ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路野辺地(のへじ)駅で途中下車

 東北本線(とうほくほんせん)の普通列車に乗って次は野辺地(のへじ)駅で下車。野辺地(のへじ)では七戸(しちのへ)方面に向かって鉄道が延びている。ちょうど東北本線(とうほくほんせん)のホームからオレンジ色の小さい鉄道車両を見ることが出来た。

「フフ。こんなに小さくて可愛い。」

萌は電車の輪郭をなぞるように止まっている車両をなでた。車両の大きさは足も曲げずに乗ったらつかえそうと思うくらいだ。こういう小さい車両はレールバスと言われ、元々利用者が少ない路線で活躍している。

「ナガシィ。これ乗れる時間あるの。」

「今日の内に盛岡(もりおか)まで行っとけば問題ないし。大丈夫だよ。」

「やったー。ねぇねぇ。早く。」

「・・・。」

レールバスにそこまで喜ぶ女は萌しかいないって・・・。まぁ、いいか。

野辺地(のへじ)南部縦貫鉄道(なんぶじゅうかんてつどう)七戸(しちのへ)

野辺地(のへじ)七戸(しちのへ)間の乗車券野辺地(のへじ)駅から使用開始

 小さい割に力強い滑り出しだ。

「あっ。」

「小さくても中身はディーゼルカーなんだね。」

「色々と忘れそうだな・・・。」

「フフフ・・・。」

下からガタン、ゴトンと音がしている以外はまさしくバスだな。しかし、さっきから下から伝わってくる揺れが上手い具合に眠りを誘う。その内目を開けていることそのものが厳しくなってきた。ふと肩に重みを感じるようになると萌は寝落ちしていた。それを見るとこっちも安心して寝れる。

 気付いたときには終点の七戸(しちのへ)に着いていた。

野辺地(のへじ)七戸(しちのへ)間の乗車券七戸(しちのへ)駅到着に伴い使用終了

「案外早かったねぇ。」

「寝てたからだろ。萌途中から眠ってたぞ。」

「えっ、そう・・・うーん、考えてみれば途中から記憶が無いような。」

「・・・これからどうする。このまま戻った方が無難だけど。」

「じゃあ、戻ろうよ。早くね。」

「・・・はいはい。」

七戸(しちのへ)南部縦貫鉄道(なんぶじゅうかんてつどう)野辺地(のへじ)

七戸(しちのへ)野辺地(のへじ)間の乗車券使用開始および使用終了

野辺地(のへじ)東北本線(とうほくほんせん)八戸(はちのへ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路野辺地(のへじ)駅から使用再開

八戸(はちのへ)東北本線(とうほくほんせん)特急「はつかり」→盛岡(もりおか)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路好摩(こうま)駅通過に伴い途中下車

好摩(こうま)盛岡(もりおか)間の運賃盛岡(もりおか)駅下車時運賃精算の上乗車

 今日は、明日に備えて早く寝よう。今日はぐっすり眠れそうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ