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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 東北
151/270

7930T列車 罰ゲームメニュー

皇紀2745年5月5日(第73日目) 国鉄(こくてつ)青函航路(せいかんこうろ)青森(あおもり)駅。

函館(はこだて)青函航路(せいかんこうろ)青森(あおもり)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路函館(はこだて)駅から使用再開

 真夜中の便だというのに結構乗っていた。雑魚寝の寝台は人が埋まっており、グリーン座席にも人が埋まっている座席が多い。後ろで離れていく函館(はこだて)の街を眺めていた。これで最長往復切符で北海道に戻ってくることは無い。

「ナガシィ。早く寝るよ・・・。私そろそろ限界なんですけど。」

「寝ればいいじゃん。明日も早いよ。」

「それは分かってるって・・・。」

 そう言いながら、萌は自分の座席にふらふらっと歩いて行った。ちょっと足がおぼつかない辺り、本当に限界らしい。僕も寝るか。萌の後を追って自分の座席に着いた。

 次に目が覚めたときには辺りが騒がしくなっていた。どうやら青森(あおもり)に着いたらしい。僕達も起きて、下船する乗客の流れに乗った。

 往路では青森(あおもり)の街は寝台特急から乗り換えてそのまま連絡船に乗っていた。だが、こんな朝早くに青森(あおもり)の街に降りてもなぁ・・・。僕達はどうすればいいだろう。ホームを見下ろすと上野(うえの)行きの特急「はつかり」が止まっている。5時台にここを出発しても上野(うえの)に到着するのは7時間以上後だ。新幹線なら3時間だから、いかに新幹線が凄いかがよく分かる。

「朝ご飯食べてく。」

「食べるのはいいけど、今からお店やってるかな。」

「ああ・・・。それはねぇ・・・。ちょっと探してみようよ。運動がてら。」

「体、大丈夫。」

「4時間は寝たから平気、平気。」

「萌は凄いなぁ・・・。僕はまだ眠いよ。」

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路青森(あおもり)駅で途中下車

 朝ご飯はどうしようか。そんなことを話しながら、青森(あおもり)の街を歩いてみる。駅からは鉄道が走る音がひっきりなしに聞こえてくる。青函連絡船(せいかんれんらくせん)が就航しているため、青森(あおもり)の街は活気があるらしく、この時間から開いているご飯屋がある。

「味噌カレー牛乳ラーメンだって。食べてみる。」

「何だよ、その給食の残飯を合わせたようなラーメンは・・・。」

「ナガシィは醤油ラーメン言った区だもんねぇ。」

「バカにしてる。」

「されてると思うんなら、食べてみたら。」

「・・・。」

案外美味しい。

 だが、朝ご飯からラーメンという選択はちょっとお腹に来る。青森(あおもり)駅に戻る。電光掲示板には色んな行き先がでていた。最長往復切符は東北本線(とうほくほんせん)へ行く。だが、選択肢が多い。最長往復切符のルートから少し外れて奥羽本線(おううほんせん)や津軽線に行ってみるのもいいかもしれない。

「萌、どうする。」

「龍飛崎行っても、海見るだけだしねぇ。」

「・・・。」

東北本線(とうほくほんせん)盛岡(もりおか)行っちゃっていいんじゃない。あんまりゆっくりしてられないでしょ。」

「・・・。」

青森(あおもり)東北本線(とうほくほんせん)浅虫温泉(あさむしおんせん)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路浅虫温泉(あさむしおんせん)駅で途中下車


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