7922T列車 どちらか選べ
皇紀2745年5月1日(第69日目) 国鉄宗谷本線天塩中川駅。
ホテルに一旦戻って朝食を取ってから天塩中川駅に戻る。普通列車に乗って幌延駅に行く。そこから最長往復切符のルートに復帰だ。
天塩中川→宗谷本線→幌延
天塩中川→幌延間の運賃幌延駅で下車時運賃精算の上乗車
この列車は普通列車だが、歌内、問寒別にしか止まらない。停車駅で多少の乗客を抱え込み列車は原野の中を駆ける。前方を眺めているとさっきの糠南駅が近づいてくる。ホーム上には一人いた。ちょっと離れたところに車が止まっていたので、それが来た人だろう。色々とお疲れ様です。
糠南駅を通過してしばらく走ると列車は雄信内に停車したが、ドアが開くことは無い。しかし、雄信内の駅前はあばら屋があるだけだった。幌延町雄信内地区は誰も住んでいないらしい。反対向きの「スーパー宗谷」札幌行きをやり過ごした。
街が広がってきたところで幌延駅に入る。幌延駅からは羽幌線の列車に乗り換え。乗る列車はここまで普通列車として走ってきたキハ261系だ。北海道でみる特急型車両を使った普通列車も見慣れてきた。この列車はここから特急に変身する。そして、札幌へ行くには宗谷本線を下ったほうが速い・・・がこの時間ではこちらのほうが速い・・・。ややこしや。
幌延→羽幌線特急(幌延駅から特急)「スーパーオロロン」→初山別
枕崎→広尾間の最長往復切符復路幌延駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路初山別駅で途中下車
初山別ではセイコーマートで食料を調達した後国道232号線を北に向かって歩いた。これから向かうところは初山別駅から20分もかからずに到達できるからだ。街を抜けると歩道さえなくなり、僕らの隣を高速で車が駆け抜けていく。
「結構危ないね。」
「道路はまだ広い方だから、脇を歩いていれば大丈夫だとは思うけどね・・・。」
羽幌線の線路が右から近づき、道路と並行するように海に張り付いていく。道路は海の際を、線路は少し高いところを陸橋で渡っている。
「私達あんなところ通ってきたの。」
「そりゃ、景色良いわけだよ。」
線路は崖に張り付いて進んでいる。彼方で右に曲がって視界から消えている。
「これはもう一度羽幌線に乗ってこの景色をみとくべきでしょ。」
「そうねぇ。」
「でも、列車が通るところも見てみたいよねぇ。」
「・・・普通列車通るかしら。」
「通っちゃったら、またここで時間潰さないといけないかぁ・・・。悩ましいね。」
「うん・・・。でも、どっちか選ばないと。」
「乗る方を選択。」
「見る方を選択。」
「・・・。」
「・・・。」
意見が合わない。こういう時はじゃんけんで決着を付けよう。結果は乗る方でした。次に来る列車は特急「スーパーオロロン」だったので、次の停車駅となる遠別までの乗車券と自由席特急券を買い、進行方向左側の席に座った。街を抜けてすぐに陸橋にさしかかった。見下ろすと結構下に国道232号線が見え、その向こうには日本海が広がる。こんな良い風景が隠されていたとは思わなかった。そこを通り過ぎたら、お昼ご飯を済ませた。
初山別→羽幌線特急(幌延から普通)「スーパーオロロン」→遠別
初山別→遠別間の乗車券往路使用開始および使用終了
特急列車で遠別に着いたら、普通列車の発車までしばらくやることがなかった。遠別の街をちょっと歩き回って、遠別駅に戻る。今日は明日に備えて、少し早いが羽幌で旅を終わることにする。
遠別→羽幌線→羽幌
初山別→遠別間の乗車券復路使用開始および終了
枕崎→広尾間の最長往復切符復路初山別駅から使用再開
枕崎→広尾間の最長往復切符復路羽幌駅で途中下車
晩ご飯はエビを使った料理にしようかな。萌にそう言ったら、
「萌えキャラ見たからじゃないよね。」
と釘を刺された。




