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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 北海道
140/270

7919T列車 国鉄カブレ

皇紀2745年4月29日(第67日目) 国鉄(こくてつ)宗谷本線(そうやほんせん)美深(びふか)駅。

 美深(びふか)に戻ったらようやっと朝ご飯にありつける。近くのセイコーマートで食料を調達して駅に戻る。朝ご飯は宗谷本線(そうやほんせん)の普通列車の中で取る。でも、やっぱり駅弁。お腹を満たすには少ない・・・。

美深(びふか)宗谷本線(そうやほんせん)音威子府(おといねっぷ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路美深(びふか)駅より使用再開

 音威子府(おといねっぷ)駅まで来たら、駅舎に併設しているそば屋さんに行く。蕎麦だけ買って、ホームに戻り、天北線(てんぽくせん)の列車を待つ。さっき降りた宗谷本線(そうやほんせん)の普通列車はホームにのんびりと体を休めていた。

音威子府(おといねっぷ)天北線(てんぽくせん)浜頓別(はまとんべつ)

 天北線(てんぽくせん)音威子府(おといねっぷ)からオホーツク海側へと舵を切る。峠道を上って小頓別(しょうとんべつ)に停車。頓別の中心地となる浜頓別(はまとんべつ)はここ小頓別(しょうとんべつ)から45キロくらい先である。こんな所からもう「頓別」が始まるとは・・・。北海道のスケールの大きさを思い知らされる。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路浜頓別(はまとんべつ)駅で途中下車

 列車が浜頓別(はまとんべつ)に着いたところで僕達は列車を降りた。浜頓別(はまとんべつ)からは天北線(てんぽくせん)から分岐する興浜北線(こうひんほくせん)がある。あれはオホーツク海沿いを南下し、北見枝幸(きたみえさし)まで延びている。ちょっとの時間つぶしをかねて、興浜北線(こうひんほくせん)を往復する。オホーツク海に張り付くように走っており、どことなく羽幌線(はぼろせん)っぽい雰囲気というのが印象だった。

浜頓別(はまとんべつ)興浜北線(こうひんほくせん)北見枝幸(きたみえさし)

浜頓別(はまとんべつ)北見枝幸(きたみえさし)間の乗車券往路使用開始および使用終了

北見枝幸(きたみえさし)興浜北線(こうひんほくせん)浜頓別(はまとんべつ)

浜頓別(はまとんべつ)北見枝幸(きたみえさし)間の乗車券復路使用開始および使用終了

 それでも次に乗る稚内(わっかない)行きの列車までは時間があった。浜頓別(はまとんべつ)の近くにはラムサール条約にも指定されているクッチャロ湖がある。クッチャロ湖観光でもして戻ってこようか。それをやっても時間がある。

(どれだけ時間あるんだよ・・・。)

 夕方近くまで浜頓別(はまとんべつ)で過ごし、駅弁を買って急行列車に乗り込んだ。浜頓別(はまとんべつ)に入ってきた急行はDD51形が青い客車を従える「天北(てんぽく)稚内(わっかない)行きだ。客車は寝台客車込みの編成。僕達は寝台客車に入った。

 僕達は自分たちの区画の寝台をのぞき込んだ。すると乗客が一人いびきをかいて眠っていた。

「・・・。」

「自由席行こう。」

萌が行った。確かに、このいびきをかいて寝ている人間をたたき起こして「ここ自分の席なんですが」と言う気は起きなかった。

浜頓別(はまとんべつ)天北線(てんぽくせん)宗谷本線(そうやほんせん)急行「天北(てんぽく)」→稚内(わっかない)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路浜頓別(はまとんべつ)駅から使用再開

「「天北(てんぽく)」乗ってみたけど、普通の急行よねぇ・・・。」

萌が言う。

「それ言ったら色々とおしまいだよ・・・。まぁ、普通の客車急行って言うのは認めるけど・・・。」

「何か、私って変に昔のものに期待しすぎてたのかなぁ・・・。」

萌はそう言って外をぼんやりと眺めた。だんだんと外は暗くなり始めている。天北線(てんぽくせん)の沿線にも大自然の闇が迫っている。

 それは僕にも言える・・・。僕はただの客車列車に一体何を期待していたと言うんだろう。懐かしい列車に何度も乗った僕には珍しささえ感じなくなっていった。

 街明かりが近づいてきた。あの場所は日本最北端の市。稚内(わっかない)だ。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路南稚内(みなみわっかない)駅到着に伴い使用終了

南稚内(みなみわっかない)稚内(わっかない)間の運賃稚内(わっかない)駅下車時精算の上乗車


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