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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 北海道
137/270

7916T列車 強制延長

皇紀2745年4月28日(第66日目) 国鉄(こくてつ)名寄本線(なよろほんせん)中湧別(なかゆうべつ)駅。

 中湧別(なかゆうべつ)ではちょっと名寄本線(なよろほんせん)の列車を待った。僕達はこのまま名寄本線(なよろほんせん)名寄(なよろ)まで抜けて行ってしまうが、そちらまで乗り換え無しでいけるダイヤは無い。最も早くでる列車は紋別(もんべつ)行きだ。「どうする」と萌に聞くと「それでさっさと行こうよ」と言った。

中湧別(なかゆうべつ)名寄本線(なよろほんせん)紋別(もんべつ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路紋別(もんべつ)駅で途中下車

 紋別(もんべつ)はオホーツク海側では大きい街だ。稚内(わっかない)から網走(あばしり)の間にかけては浜頓別(はまとんべつ)興部(おこっぺ)、湧別と並ぶ大きさかそれ以上だろう。

 駅を降りて少し歩いただけで紋別(もんべつ)港が広がっている。港の中には漁船に混じって小ぶりの遊覧船が停泊していた。名前は「ガリンコ号」と言うらしい。

「あのガリンコ号ってのって見たいと思わない。」

「萌は乗りたいの。」

「んっ、ナガシィが乗りたいんじゃ無いかなぁと思って。」

「別に。乗りたいとは思ってないよ。」

「・・・。」

あれに乗ったら面白いのは紋別(もんべつ)の辺りに流氷が接岸しているときだろうなぁ・・・。今は氷がないからあれの本領を発揮するわけでは無いよなぁ。

 紋別(もんべつ)港から戻って、駅弁を買って興部(おこっぺ)方面へ行く列車に乗る。

紋別(もんべつ)名寄本線(なよろほんせん)西興部(にしおこっぺ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路紋別(もんべつ)駅から使用再開

 日は傾き、興部(おこっぺ)行きに乗っている間に完全に没した。辺りは暗くなってしまい、時折通過する駅周辺の街明かりが目に入ってくるのみだ。こうも何も見えないとやることはただ一つになってくる。次に目が覚めたときには興部(おこっぺ)駅に停まっていた。

「萌・・・。」

「んっ・・・。」

興部(おこっぺ)。降りる。」

興部(おこっぺ)かぁ・・・。こっから名寄(なよろ)まで大きい街なんてないよね。」

「大きい街はないけど、小さい街ならいくらでもあるよ。」

いくらでもってほどでは無いか。途中で峠を越えるからなぁ。その間は街なんてものは無いか。

「今日は温泉浸かってゆっくりしたいなぁ・・・。」

「温泉かぁ・・・。」

「ナガシィは混浴がよかった。」

「冗談はよせ。」

「冗談って。見たいくせに。」

ふっ・・・。とりあえず探すか。スマホで探してみると興部(おこっぺ)にもそういう場所がある。ここのはと萌に聞いてみたが、その瞬間に列車が発車した。興部(おこっぺ)のホテルには強制的に泊まれないことが確定した。この先にそういう場所は・・・。スマホを駆使して探してみると西興部(にしおこっぺ)の駅前にそういう場所があった。

「ここで泊まる。」

「うん。賛成。」

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路西興部(にしおこっぺ)駅で途中下車


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