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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 北海道
134/270

7913T列車 雄大一番

皇紀2745年4月26日(第64日目) 国鉄(こくてつ)根室本線(ねむろほんせん)釧路(くしろ)駅。

 お昼ご飯を食べるには少々早すぎる時間。このまま行ったらおやつの時間だ。だが、混んでいるのは嫌なため、僕達は早めのお昼ご飯を食べることにする。

「えっと、カレイ一つと・・・。」

「奥さん、マグロも安いよ。」

「あっ、じゃあ。それもお願いします。」

萌はご飯の上にどんどん魚を載せていく。いつの間にかご飯が見えなくなったと思ったなぁと思ったところで、僕の前にそれを運んできてくれた。

「はい。お待たせ。」

「ありがとう。」

「ナガシィの好きそうなネタいっぱい取ってきたけど、良い。」

「良いよ。それで。じゃあ、いただきまーす。」

「はーい。いただいちゃって。」

うん、やっぱ北海道の海鮮は美味しい。こんなに美味しいもの食べれるっていいなぁと思いつつ、どんぶりをかきこんだ。

「どう。美味しい。」

「うん。美味しいよ。萌も早く食べたら。」

「いただきます。・・・んっ、美味しい。」

「でしょ。」

たくさん入っていたご飯と海鮮はあっという間になくなった。ちょっと物足りなかったかなと思ったけど値段がはる。これ以上は懐的に食べられないかも・・・それは残念だ。

 釧路(くしろ)駅に戻って釧網本線(せんもうほんせん)の切符を買う。それが済んだら、さっさとホームにあがって釧網本線(せんもうほんせん)の列車に乗り込んだ。

釧路(くしろ)釧網本線(せんもうほんせん)茅沼(かやぬま)

釧路(くしろ)茅沼(かやぬま)間の乗車券使用開始

 釧網本線(せんもうほんせん)は次の東釧路(ひがしくしろ)から分岐する。ここまで最長往復切符出来てもよかったが、あえてそれをしなかった。また釧路(くしろ)に戻り根室(ねむろ)方面に向かうとき東釧路(ひがしくしろ)を通過する列車に乗る。

 列車は釧路湿原(くしろしつげん)を横目に北上。塘路湖の脇を通り抜け、茅沼(かやぬま)駅に着たところで運賃箱にここまでの切符をいれて降りた。

釧路(くしろ)茅沼(かやぬま)間の乗車券使用終了

 キハ54形が茅沼(かやぬま)駅から去って行くと列車も来ないのにタンチョウが降りてきた。タンチョウは線路の向こう側の土をくちばしでつつく。何かを見つけたのかふと顔を上げるとまたどこかに飛び去っていった。それと入れ替わるようにまたタンチョウが2羽そこに降り立つ。

「餌でもあるのかな。」

「元々餌やってる駅員がいる駅だからなぁ・・・。餌目的でここに来てるんだろ。動物って賢いからなぁ・・・。」

それともただ単に味をしめているだけか・・・。

「私達のこと怖くないのかな。」

「シッ。」

それと同時にタンチョウは助走し始め、空へと舞い上がった。

「あっ・・・。せっかく写真撮ろうかと思ったのになぁ・・・。」

「・・・まぁ、人間の思い通りに動物は動いてくれないさ・・・。仕方ない。」

 次の釧路(くしろ)方面へ向かう列車が車でゆっくりと単調の動きを眺めていた。その間に何枚か写真を撮った。

茅沼(かやぬま)釧網本線(せんもうほんせん)釧路湿原(くしろしつげん)

茅沼(かやぬま)釧路湿原(くしろしつげん)間の運賃釧路湿原(くしろしつげん)駅にて下車時運賃精算の上乗車

 釧路湿原(くしろしつげん)駅で列車を降りた。湿原の真ん中に設置されている駅で、ここで降りる人たちは全員観光目的の人たちだ。ログハウスみたいな駅舎を通り抜け、近くの高台まで上ってみる。釧路湿原(くしろしつげん)にはまだ春が訪れていないらしく、見渡す限り茶色の風景が広がっていた。日本一と言うだけあって本当に広いことを実感する。襟裳岬と同じように地球の丸さが分かるかもしれない。

 遠くに列車の走行音が響いた。

釧路湿原(くしろしつげん)釧網本線(せんもうほんせん)根室本線(ねむろほんせん)急行「摩周(ましゅう)」→釧路(くしろ)

釧路湿原(くしろしつげん)釧路(くしろ)間の運賃急行「摩周(ましゅう)」車掌により精算の上乗車

釧路(くしろ)根室本線(ねむろほんせん)特急「おおぞら」→根室(ねむろ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路厚床(あっとこ)駅到着に伴い途中下車

厚床(あっとこ)根室(ねむろ)間の乗車券特急「おおぞら」車掌により精算の上乗車


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