7910T列車 北見で何見る
皇紀2745年4月25日(第63日目) 国鉄池北線北見駅。
旭川→宗谷本線・石北本線特急「オホーツク」→北見
枕崎→広尾間の最長往復切符復路北見駅で途中下車
まだ夜が明けないうちに列車は北見駅に到着した。そういえば北見市って一体どんな観光地があるのかと言うことがよく分かっていなかった。列車を降りる直前にそれを調べてみたが・・・。
「北見市って広いねぇ・・・。」
と言うことを実感した。こんな所からサロマ湖の辺りも北見市なのだ。
ホームに降り立つと北海道の冷たい空気が僕らを包む。
「うっ・・・。」
「萌大丈夫。」
「あっ、うん。平気。」
枕崎→広尾間の最長往復切符復路北見駅で途中下車
一旦、北見駅の改札の外に出てスマホで観光地を調べてみる。一番手頃にいけそうなのは徒歩10分で行ける北見ハッカ記念館か徒歩15分のピアソン記念館って所だろう。ただ開館どちらもは9時30分以降。まだまだ開かない。
「その時間まで待合室で寝てる。」
「色々と危ないこと考えるなぁ、萌。」
「ダメかな。」
「ダメじゃないけど・・・。僕が心配。」
「ふふん。ありがとう。」
「・・・セイコーマート。まだやってないよねぇ。」
「やってないだろうなぁ・・・。」
それからも絵が僕の肩により掛かってきた。「ちょっと寝るわ。後で起こして。」と言って萌は寝てしまった。次に起きたのは北見駅が少々学生で賑やかになってきたときだった。それでも6時くらいだ。
「どうする。どっちも開館まであと3時間くらいあるけど。」
「ちょっと歩こう。野付牛公園とかあるでしょ。そこまで歩いたらいい運動になるし。」
「じゃあ、そうしますか。」
セイコーマートに行って朝ご飯を買い、野付牛公園に行く。まぁ、ただ歩きの目的地に設定しただけだけど。公園を回って、帯広の駅前に戻ってもまだ時間がある。少々、北見の街を歩いて回ってピアソン記念館の外だけを見て、ハッカ記念館の開館時間まで粘る。
「ハッカって植物由来だったんだな。」
僕がそうつぶやくと、
「えっ、知らなかったの。」
萌が言う。
「萌だって知らなかったろ。」
「私は知ってましたよーだ。」
と言うが、嘘だな。ちょっと目が泳いだからだ。まぁ、これ以上の追求はしないことにしよう。
「でも、ナガシィってハッカ好きじゃないよね。ほら、ドロップでも有るじゃない。」
「味無いからなぁ・・・。」
「ナガシィってメロン味好きだもんね。」
「メロンはいいよ。そういえば、最近メロン食べてないなぁ。」
「本物は高いの。」
「分かってるけどさぁ・・・。」
「分かって無さそうだから言ってるんだけどなぁ・・・。フフ。」
「・・・。」
「ところで、池北線の列車って大丈夫。」
「あっ、それ考えてなかった。」
ハッカ記念館の中を足早に見てから、北見駅に行き池北線の列車に乗る。
北見→池北線→陸別
枕崎→広尾間の最長往復切符復路北見駅より使用再開




