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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 北海道
130/270

7909T列車 最寄りの秘境駅

皇紀2745年4月24日(第62日目) 国鉄(こくてつ)宗谷本線(そうやほんせん)旭川(あさひかわ)駅。

 旭川(あさひかわ)駅周辺で早めのお昼ご飯を取った。それからATMに行ってお金を下ろしてから旭川(あさひかわ)駅に戻る。ここから乗る列車は石北本線(いしきたほんせん)の列車だ。ホームにあがるとキハ40形1両がエンジンを振るわせていた。

旭川(あさひかわ)宗谷本線(そうやほんせん)石北本線(いしきたほんせん)北日ノ出(きたひので)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符北日ノ出(きたひので)駅で途中下車

 キハ40形がホームから去ると辺りは静寂に包まれた。

「こんな所から旭山動物園に行こうと考える人はいないだろうなぁ・・・。」

僕はキハ40形を見送りながらそう言った。

「ここから徒歩25分くらい何でしょ。歩けないことはないけど、遠いよねぇ・・・。」

「そうだね・・・。」

北日ノ出(きたひので)駅はホームと小屋みたいな駅舎があるだけの駅だ。列車本数も多くは無く、普通列車まで通過する始末だ。旭山動物園まではこの駅が最も近いのだが、ここからの公共交通機関は整備さえされておらず、徒歩での到達以外考えられない。

「ああ、列車の中でトイレ行っとくんだったなぁ・・・。」

「・・・ヤバいの。」

「いや、それほどでもないけど・・・。ナガシィの前でなんて失態はしないからね。梓じゃないし。」

その失態はしてくれるとこっちも困る・・・。

「まぁ、ヤバくないでも早く行った方がいいだろ。」

駅舎を通り抜け、僕達は徒歩で旭山動物園に向かうことに決めた。ゆっくり歩いて向かったので片道40分ぐらいかかって旭山動物園に着いた。

 旭山動物園は日本最北端にある動物園である。動物園としては日本で3番目の来場者数を誇る。動物の行動に主眼を置いた展示をされているらしい。

「こんな寒いところにキリンがいるなんてね・・・。」

僕達の見る先にはキリンが歩き回っている。下にある水たまりは所々凍っており、キリンが歩く度に氷が踊る。

「キリンってアフリカとか暑いところに住んでるけど、寒くないのかな。」

「寒いと思うよ。コート羽織りたいんじゃないかな。」

「キリンがコートねぇ・・・。」

「なぁに、今鼻で笑った。」

「だって・・・。キリンがコート・・・。人のじゃ小さすぎるって。」

「キリンさん用に拵えてあげればいいじゃない。私作っちゃうよ。」

「・・・。」

「あっ、作って欲しい。毛糸のセーターとか。」

「別に・・・。」

 ホッキョクグマ、アザラシ。北の生き物たちの展示を見たり、色々回っていると相当時間が潰れた。閉園時間ぎりぎりまで粘り、17時40分くらいの旭川(あさひかわ)行きのバスに乗る。これに乗ると大体18時30分ぐらいに旭川(あさひかわ)の駅前に戻ってくる。

 駅に戻ったらまずは旭川(あさひかわ)北日ノ出(きたひので)間の乗車券を買い、旭川(あさひかわ)ラーメンをすすり、野外彫刻を見て回る。まぁ、これは昼間に見ておくべきだったかなぁとどこかで思いつつ、夜遅くなったときに再び旭川(あさひかわ)駅に戻る。

 旭川(あさひかわ)駅の電光掲示板には網走(あばしり)行きの特急「オホーツク」の表示がしてある。夜を越えていく、夜行「オホーツク」だ。

 萌はどっか怯えているようで、「あすこ夜の内に通ちゃうの。」と聞いてきた。僕が「眠り薬でも飲んどいたら。」、「じゃあ買いに行こう」というので近くのドラッグストアに買いに行く。これで少しは萌の気が紛れるといい。

旭川(あさひかわ)宗谷本線(そうやほんせん)石北本線(いしきたほんせん)特急「オホーツク」→北見(きたみ)

旭川(あさひかわ)北日ノ出(きたひので)間の乗車券使用開始および使用終了

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路北日ノ出(きたひので)駅通過に伴い使用再開


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