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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(復路) 北海道
129/270

7908T列車 自然の神秘

皇紀2745年4月24日(第62日目) 国鉄(こくてつ)富良野線(ふらのせん)富良野(ふらの)駅。

 富良野(ふらの)はラベンダーの産地として有名だ。夏になると「フラノラベンダーエクスプレス」という特急列車を拵えるほどである。しかし、現在はそのラベンダーが見頃の時では無い。残念ではあるが、富良野(ふらの)をほぼ素通りせざるを得ないのだ。

 富良野(ふらの)駅に向かって富良野線(ふらのせん)の列車に乗り込んだ。

富良野(ふらの)富良野線(ふらのせん)美瑛(びえい)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路富良野(ふらの)駅から使用再開

 学生に混じって列車にゆられ、美瑛(びえい)駅で下車。美瑛(びえい)からはちょっとタクシーを拾って青い池に向かうことにした。ここから青い池までは約18キロ離れている。さすがにレンタサイクルなんて手が思い浮かぶはずもない・・・。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路美瑛(びえい)駅で途中下車

 35分ほどタクシーにゆられるため、値段がはる。まぁ、それは仕方がない。ある一角で曲がって、森の中を分け入るように入っていった。少々場所が開けたとき、

「この先にその青い池があります。」

と言われ、僕達は降ろされた。さすがに帰りの手段もタクシーしかないので少し待って貰うことにした。

「ワオ・・・。ナガシィ、おいで。」

先に行った萌が急かす。

 僕もそれに応じて萌のいる辺りに行ってみた。すぐに目の前が開け、池が現れた。対岸にある木がいいコントラストだ。

「わっ、本当に青い。」

「すっごいよねぇ、こんな風になってるなんて。綺麗。」

美瑛(びえい)の青い池。これは人造湖らしい。どういう経緯で出来上がったのかWikipediaで調べてみると、十勝岳の噴火に伴う火山泥流災害防止のために作られた堰堤内部に水が浸入したことで出来たという。堰堤建設以降に勝手に出来上がったもののため、ここは立ち入り禁止になる事もあるらしい。

「この青い池っていつ頃出来たの。」

「1989年だから、皇紀に直すとえーっと。いくつだ。」

「案外新しいのね。」

「まっ、そういうことだな。」

「ところで、青くなる理由とか分かる。」

「うーん、Wikipedia様似は書いてあるけど、どういう感じがよく分かんないなぁ・・・。」

「・・・ふぅん。分かんないんだ。」

なんか煽られた気がするけど、まぁいいや。

「早いところ戻ろう。タクシー待たせてるし。」

「お財布の中身ヤバい。」

旭川(あさひかわ)で降ろせばなんとかなると思うけど・・・。」

「足りないなら、私も出すわよ。」

「ああ、うん。ありがとう。」

 待たせているタクシーに戻り、美瑛(びえい)駅まで送って貰う。美瑛(びえい)駅からは再び富良野線(ふらのせん)の列車に乗り、旭川(あさひかわ)で下車した。財布の中身はなんとか間に合ったものの旭川(あさひかわ)で降ろさないとならないほどにまで減じた。

美瑛(びえい)富良野線(ふらのせん)旭川(あさひかわ)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符復路旭川(あさひかわ)駅で途中下車


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