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MAIN TRAFFIC7 -日本一の切符2745-  作者: 浜北の「ひかり」
枕崎→広尾(往路) 北海道
115/270

7894T列車 変わり身の特急

皇紀2745年4月17日(第55日目) 国鉄(こくてつ)湧網線(ゆうもうせん)中湧別(なかゆうべつ)駅。

 温泉をあがって中湧別(なかゆうべつ)駅に戻る。ホームには湧網線(ゆうもうせん)へ直通する普通列車が止まっていた。車内はがらんとしていて、座る場所は選び放題だ。

中湧別(なかゆうべつ)湧網線(ゆうもうせん)計呂地(けろち)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路中湧別(なかゆうべつ)駅から使用再開

 左側に名寄本線(なよろほんせん)の線路が分かれ、湧網線(ゆうもうせん)は右に舵を切る。芭露(ばろう)駅に着く手前から車窓左側にサロマ湖が見えるようになる。

「サロマ湖も大きいねぇ。」

「日本で3番目だっけっか。そりゃ大きいだろ。」

そんな話をしていると列車はいつの間にかサロマ湖から離れ、芭露(ばろう)駅に到着した。芭露(ばろう)駅をちょっとの時間停車して、次の計呂地(けろち)駅まで走る。僕達は計呂地(けろち)で降りた。湧網線(ゆうもうせん)はサロマ湖の近くを通っているが、サロマ湖に沿って線路が敷かれていない。サロマ湖を見るにはここから歩いて行くことにしたのだ。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路計呂地(けろち)駅で途中下車

 計呂地(けろち)駅から歩いてサロマ湖を訪れる。800メートルを15分くらいかかった。サロマ湖は日本で3番目の大きさを誇る湖だ。佐呂間(さろま)湖と漢字もあるのだが、カタカナ表記で定着しているらしい。

「この広さでも日本で3番目なんだね。」

「日本って広いよなぁ・・・。いつも思ってるけど。」

「皆なんで日本が狭いって言うのかな。」

「井の中の蛙大海を知らずって事だろ。」

「やっぱりそう。」

そんなもんだろ。」

「・・・そんなものかな・・・。」

「そんなものだよ。さ・・・帰ろ。」

「ナガシィはもうちょっとこういう所でもゆっくりするってことを知ったら。」

「・・・はいはい。」

「「はい」は一回。」

しばらくサロマ湖を眺めていたが、風が寒くなってきたのでそこでリタイヤした。毛と地益に戻るとホタテ貝の殻を使った入場券を販売しているのポスターが目に入った。買っても良かったが、「持ち歩くの邪魔でしょ」と萌に言われ買うことは無かった。買ってみたかったけどなぁ・・・。ホタテ貝使った入場券。

「ていうか、ナガシィ。次来るの特急だって。」

あっ、特急券買わないとダメじゃん。みどりの窓口に行って網走(あばしり)までの特急券を買い求めた。自由席でと言うと、

「自由席特急券 計呂地(けろち)佐呂間(さろま)

と言う切符が出てきた。

「あの次特急なんですよね。」

と駅員に確認すると、

「次の列車は佐呂間(さろま)まで特急でそっから先快速になります。自由席なら料金かかりませんよ。」

と不思議そうな顔をしていた。

「ナガシィ。」

今日は急かされたり、ゆっくりしろと言われたり。大変だなぁ・・・。

計呂地(けろち)湧網線(ゆうもうせん)特急(佐呂間(さろま)から快速)「スーパーサロマ」→網走(あばしり)

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路計呂地(けろち)駅から使用再開

 佐呂間(さろま)に来るとこの列車は快速になった。今まで乗っていた観光客みたいな人は全員降り、代わりに学生が乗り込んできた。この駅で客層がはっきりと分かれるのは面白い。列車が少ない路線ならではの光景と言えよう。

 列車は能取(のとろ)に停車し、能取湖湖畔を駆け抜け網走(あばしり)の街へと滑り込む。

枕崎(まくらざき)広尾(ひろお)間の最長往復切符往路網走(あばしり)駅で途中下車


一口メモ

国鉄(こくてつ)湧網線(ゆうもうせん)

名寄本線(なよろほんせん)中湧別(なかゆうべつ)駅~石北本線(せきほくほんせん)網走(あばしり)駅間を結ぶ鉄道線。沿線にはサロマ湖、能取湖が広がりとても景色のいい路線として知られる。これら観光資源を同意かすかが湧網線(ゆうもうせん)存続の鍵である。


特急「スーパーサロマ」・「サロマ」

札幌(さっぽろ)網走(あばしり)間を湧網線(ゆうもうせん)経由で結ぶ特急列車。末端区間では快速に種別変更し、地域輸送に徹する。


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