7880T列車 やらかした・・・
皇紀2745年4月4日(第41日目) 国鉄奥羽本線秋田駅。
朝起きて僕はビックリした。時間は8時20分。今日乗る予定で予定を立てていた「リゾートしらかみ」の発車時刻である。
「おい、萌。起きて。」
「へっ。」
「僕たち完全に寝坊した。」
「嘘・・・。」
「乗り遅れたものはもう仕方ない。ゆっくり考えようか。まずは朝ご飯食べよう。」
朝ご飯を済ませ、部屋に戻り時刻表を開いた。この先最長往復切符は奥羽本線・五能線・奥羽本線・花輪線・東北本線の順番で進んでいく。優等列車を活用しようにも五能線・花輪線は優等列車そのものが少ない。奥羽本線も東北本線ほど特急・急行が走っているわけではないので、予定は取り返しようがなさそうだ。
「どう。」
「ダメだね。もう一度予定組み直さないと。」
「一からやり直し。」
「やり直しだな・・・。でも、どうする。このまま北海道に渡ってもいいとは思うけど。」
「どうせやり直すんならいったん浜松に戻ってから北海道に行くことにしない。」
萌がそう言ったので、僕はそうだなと頷いた。
「次に東能代にいける列車は五能線と都合がいいなぁ。これ乗っていこうか。」
早速秋田駅に向かい、僕たちは東能代行きの普通列車に乗り込んだ。朝方の通勤客も落ち着き3両編成有る普通列車は結構空いていた。
秋田→奥羽本線→東能代
枕崎→広尾間の最長往復切符往路秋田駅から使用再開
僕はこの間にも浜松に戻ることが出来るのかどうか計画を練っていた。東能代から五能線深浦まで普通列車に乗る。深浦から快速列車を弘前へ、弘前から特急列車を乗継いで大館駅へ至ると花輪線の普通列車に乗れ、盛岡には20時くらいに到着できる。そうなれば上野行きの寝台特急「ゆうづる」に間に合い翌日のうちには浜松に到着することが出来る。
「なんか昨日話してたこと全部崩れちゃったね。」
「仕方ないよ。もう過ぎたことなんだから。それに復路もあるだろ。その時楽しめばいいさ。」
途中急行「白神」を乗継ぐが、この列車は快速「リゾートしらかみ」とは違う。後れた自分を恨むことしか出来ないなぁと自傷しつつ、今日はずっと列車にゆられることに甘んじよう。ところで寝台特急「ゆうづる」の寝台券取れるかな。それが2つめの懸案となった。
東能代→五能線→深浦
深浦→五能線急行「白神」→弘前
弘前→奥羽本線特急「つがる」→大館
大館→花輪線→盛岡
枕崎→広尾間の最長往復切符往路好摩駅で途中下車
好摩→浜松間の乗車券往路好摩駅発車に伴い使用開始
盛岡→東北本線・常磐線寝台特急「ゆうづる」→上野
上野→東北本線→東京
東京→東海道新幹線「こだま」→浜松
好摩→浜松間の乗車券往路浜松駅到着に伴い使用終了




