脱走
初投稿です!温かい目で見てやってください笑
まだ書きなれない、配慮が足らない、なんならストーリーがなってない部分も多々あるかと思われますがご了承ください...。
私は森にいた。
まあ森からしたら いた と言うよりかは 来た、と言う方が近いのだが、私にとっては「いた」の方が正しいのだ。
意を決して家を飛び出してきたものの、
歩き始めて数十分。
次第に道が分からなくなり、気づいたらこの森にいた。右も左も分からないこんな所で、所詮学生の自分がどうやって過ごせばいいのかなんて全くわからない。
要は迷子の家出少女。
そしてどうしようもない馬鹿だ。
両親は真っ直ぐな正義と大きな愛情をもって大切に私を育ててくれた。
私はそんな二人が大好きだったし、そんな両親のもとで育ったことを誇りにも思っていた。
でも、歳を経るにつれてだんだんと、その正義が重荷になるようになってきた。
友達と話していると、どうしても愚痴を言われることがある。愚痴が悪いことだとは思わない。しかし途中から それを黙って聴いている自分とそれを言っている友達が なんだかとても悪い存在に見えてきてしまうのだ。
他にもある。
学校の掃除時間に私や私の仲のいい子が頑張って掃除をしている、机を運んでいる。そんな時に 私達の頑張りを横目で見ながら自分たちはずっとぺちゃくちゃ喋っている。その癖掃除時間が終わる頃になって、やっと戻ってきたかと思うと先生を誤魔化すカモフラージュとして、すこーしだけ机を下げる。終了。そんな人達のことをどうしても許せないのだ。
どちらも珍しいことではない。
悪気があるわけではない。
(場合によってはあるかもしれないが)
そんな奴らは放っておけばいい。注意したって変わらないんだから。
頭ではわかっているのだ。でも、根付いた価値観がそう簡単に変わることはない。
大多数の人はこんなことを深刻に考えているようにはどうしても見えない。そうなってくると、やっぱり自分が間違っているようにしか思えない。
…でも、やっぱりいつも思ってしまうのだ。
こんな自分にも、共感してくれる人がほしい。味方になってくれる人がほしい。
この世界とはなんなのか。正義とはなんなのか。
全て紛い物だったと言うのならば、それに縋っていた自分はなんだったのか。
わからなくなった。わかりたくなかった。
そして、気付いたら家を出ていた。自分をこんな風に育てた親さえ憎く思えた。でもそれ以上に直ぐにでも責任転嫁しようとした、自分に立ち向かえなかった、そんな自分が何よりも、誰よりも嫌いで嫌いで憎くて醜悪で、消えてしまえばいいと思った。
ゆっくり亀ペースで連載していこうと思いますが、そんなに長い物語にはならないと思います。
どうか気軽に読んで頂けると幸いです♪
よろしくお願いします!