第四の転生者の書3 獅子鳥高校の生徒と先生達3
〜神奈川 裕翔視点〜
私はしばらく人(?)達が手続きしていくのを眺めながらじっとしていた……
そして最後の一つが列から離れると綺麗な女の人は消えていった。
そしてお爺さんが話しかけてきた
「ふむ、とりあえずメアリアは皆の体と能力など設定してくるからの……もうしばし待っておれ……」
と言われた……
結構待つんだな……転生ってこんなに時間がかかるのか……しかし本当に死んだんだな……通り魔に殺された人とかもこんな感じで転生しているのだろうか……だとしたら前世の最後に聞いた通り魔事件の被害者……うちの生徒、村雨君もこんな風に転生していたりな……
そんな事を考えていると女の人が帰ってきた。
「お待たせしました。設定とスキル作り、終わりました。」
と女の人はお爺さんに話しかけた。
「ふむ……わかったぞ、では転生させるかの……もう一度言うが街は南にあるからの……150リアも持たせてある……おっと……言い忘れておったが……スキルとか見る時はステータスと言いながらステータスを開く意志を持っておれば開けるぞ……これだけの人が居るなら他の転生者に頼る事も無いかの……では、行くぞ」
その言葉と共に私の意識は途切れた。
「これだけ呼んだのです!転生者を呼ぶのはもう少し間隔を開けてください!分かりましたか!」
「まさかこんなに送られてくるとは思わなかったんじゃ……すまん、すまん」
最後にそんな言葉が聞こえてきた。
危ない……書き忘れかけてた……
はい、この高校は村雨守君の通う高校です。
今回生徒が集まっていた全校集会は通り魔事件で生徒が殺された為に行われた集会でした。
その時に大きな地震が起き、運悪く海の近くにある高校の体育館は崩れ津波が襲ってきました。
本編には書きませんが地震は一部の地域にしか起きず、津波も直ぐに収まり、高校が一つ潰れる程度の被害しか無かった様です。
一体、何処の神様がこんな地震を起こしたのでしょうね?