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異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
堕天使降臨
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62話 カフェ1

俺達はカフェの中に入った。

店の中は小奇麗でお洒落なカフェって感じの内装だ……

椅子に座りテーブルの上のカップや料理を食べたり飲んだりしている数組の親子やカップルの様な人達、執事服やメイド服を来た人、エプロン姿で何かを持った注文を取っている女の人達、料理やカップなどトレイに乗せて運ぶエプロン姿の人達が店内に居た。

俺はその数組の内、一組の夫婦と少女の座っている席に目が行った。


(何でハルバード侯爵が居るんだ……)


と俺は少し驚いてしまった。


『ハルバード侯爵夫人と娘のリリーさんがここのお菓子が好きなので来ているのかと……白夜様……ハルバード侯爵の最近の行動を調べ忘れていました申し訳ありません……』


とサクヤが謝ってきた……


(大丈夫、驚いただけだから……それに居た所で俺はムーンとしてしか会ってないから気づかないだろう……)


とサクヤと話していた。

すると俺達が居る事に気づいたエプロン姿の女の人が


「いらっしゃいませ。2名様でしょうか?」


と声をかけてきた。


「はい、私とこの子の2名です。」


と俺は答えた……こういう高級店とかの店員さんと話す時って何故か敬語で話してしまうんだよな……

と考えていると


「分かりました、席は外と店内に席がありますが、どちらが宜しいでしょうか?」


とエプロン姿の女の人は質問してきた……

店内で食べるとハルバード侯爵と同じ空間で食べるのはちょっとな……


「外でお願いします。」


と俺は答えた。


「分かりました。ではご案内します。」


と言われエプロン姿の女の人に案内され俺達は店の外に出て、空いている席の一つに案内され、俺達は座った。


「少々お待ちください。」


とエプロン姿の女の人は席から離れていった。


「……凄く綺麗な場所ね」


罪花はその人が離れていった後、俺に話しかけてきた。


「あぁ、確かに綺麗だな」


と雑談していると先程のエプロン姿の女の人が黒い表紙のメニューらしき物を持って戻ってきて


「メニューはこちらになります。」


と俺達に話しかけながら黒い表紙のメニューを二冊、机の上に置いてくれた。


「ありがとうございます。」


と俺はお礼を言った。


「いえ、ご注文がお決まりの場合、お伝えください。」


とエプロン姿の女の人は俺達の席の近くで立っていた……

この人、戻らないんだな……


『貴族など相手の店で呼び鈴などありませんので……貴族の中には大声で呼ぶのが恥ずかしいと思う人が多いのでメニューが決まるまでこうやってお店の人が待機してるのですよ……』


とサクヤが言ってくる……

大変なんだな……

そんな事を思いながら俺はメニューを開いた。

メニューには紅茶や水などの飲み物、軽い軽食になりそうなサンドイッチ、サラダ、ベリーソースを使ったお菓子などが値段と一緒に書いてあった

何と言うか……呼び鈴が無いだけで本当に普通のカフェだな……

そんな事を考えていると罪花が俺の方をメニューを見ながら少しチラっと見てきた……あぁ、もしかして、こんな高そうな店だし遠慮してしまったりするよな……昔、先輩にこんな店連れてこられた時に俺もそんな感じだったからな……


「罪花、特に気にせず頼んでいいぞ、オススメはパンのベリーソースかけだ、決まったら言ってくれ」


と俺は罪花に言う


「え、えぇ……分かったわ……」


と罪花はメニューを見直した。

俺も再度メニューを見た……まぁ俺は昼時だしハムのサンドイッチと紅茶でいいかな……

しかしハムもあるんだな……米とかもあるってサクヤが言ってたし……この世界割と食に関して思ってたよりかなり充実しているみたいだな……

そんな事を考えていると


「……決まったわ」


と罪花がメニューを閉じた。


「あぁ、俺も決まった。」


と俺も言った。

その言葉を聞いて


「ご注文は決まりましたか?」


エプロン姿の女の人が話しかけてきた。


「はい、俺はハムのサンドイッチと紅茶で」


と俺はエプロン姿の女の人に伝えた。

その言葉を聞いたあとエプロン姿の女の人は罪花の方を見た。


「我はパンのベリーソースかけと紅茶を」


と罪花はエプロン姿の女の人に伝えた。


「分かりました。では、少々お待ちください。」


とエプロン姿の人は俺達の座っている席から離れていった。

しばらくして


「こう言うお店って緊張するわね、あの人ずっと居るからどうしたらいいのか分からなかったわ……」


と罪花は俺に話しかけてきた。


「この世界は呼び鈴がないから高級店はこんなシステムらしい、気にするな」


と俺は罪花に説明した。

まぁ、俺はサクヤから聞いて知ってたが……知らない人からしたらかなり緊張するか……


「まぁ、とりあえず料理が来るまでしばらく雑談でもしてようか」


と俺は罪花の緊張をほぐす為にさらに話しかけた。


「え、えぇ……分かったわ」


とそんな事を言っていると


「やぁ、そこのお嬢さん」


と言う声が聞こえてきた。

俺がその声の方を見ると何かギラギラした服を着た太った少年が居た。

どうやらその少年は罪花に話しかけているらしい……


「良ければ僕とお茶しないかい?」

少し遅れました。

普段は投稿前に書いてるのですが少し寝落ちしてしてしまいました、申し訳ありません。

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