61話 貴族街
俺達は冒険者ギルドから歩き貴族門に戻ってきた。
出たのは朝頃だったが、その頃には昼くらいになっていた
兵士達の数が少し減っていた……
俺は少し辺りを見渡すと前に話しかけた兵士と同じ人を見つけた、他の兵士と話しているみたいだ。その兵士は他の兵士と話している途中、俺達の事に気づき、話をやめて俺達の方にやってきた
「こんにちは、先程はどうも、身分証明書は作れましたか?」
と話しかけてきた。
「作れましたよ。ですので改めて貴族街に行こうと思って来ました。二人分の身分証明書と通行料です。」
と言って俺は金貨と身分証明書を渡した。
それを見ていた罪花は自分の身分証明書を兵士に渡した。
兵士はその二枚を確認すると
「確認終わりました。通っていいですよ、貴族相手に変な行動など起こすとすぐに兵士が来ますのでご注意ください。」
と言いながら身分証明書を二枚共返してくれた
「あぁ、ありがとうございます。では」
と俺と罪花は身分証明書を受け取り貴族街の門を通った。
門を抜けると
一般街にあるよりもでかくて豪華な店、デカイ綺麗な屋敷、綺麗な家、整備された通路を走る馬車、豪華な服を着た人、強そうな兵士など色々見えた……
罪花も少しキョロキョロしている……
(サクヤ、ここからどう行けばいい?)
と俺は立ち止まってサクヤに話しかけた。
『はい、ここから真っ直ぐに歩いて行くと噴水のある広場があります。そこはお城の門への通路となっており、門の見える場所となっております。その広場に私オススメのカフェがあります。普通に一般街の方もたまに来る店ですのであまり差別なども無くいい店ですよ』
(ありがとう、サクヤ……しかし本当にデカイな……)
『この貴族街は領地を部下に任せて住んでいる貴族、商売に成功した大商人、冒険で成功した冒険者、貴族や金持ちの別荘、有名な教会、数々の高級店、名店などがある場所なので全体的に一般街より建物も土地も大きいのですよ。』
(そうなのか……)
そんな雑談をしていると罪花が俺の事を見ていた。
「どうかしたのか?」
俺は罪花に聞いてみた。
「いえ……立ち止まってるから……何かあったのかと思って……」
と罪花は言ってきた……あぁ急に立ち止まったから変に思われたか……
「何でもない、さて、行くぞ」
と俺は罪花にそう言い歩き出した。
歩いているとたまに変な視線を感じるが特に何事も無く噴水広場に付いた。
その広場の噴水は綺麗な女の人がツボを持ちその中から水を出している像が真ん中にある噴水と少し遠くに壁と門、広場を円上に囲む様にして建物が建てられていた。
その建物は三軒ほど外に椅子とテーブルとそれぞれ赤色、黄色、青色の日除けを出していた
『白夜様、日除けとテーブルを椅子を出している場所がカフェです。』
とサクヤに話しかけられた。
(そうなのか……カフェで外で食べる事もできるのか……)
こう言うのってあんまり高級店や貴族とかしない気がするけど……
『これも信者を使いメアリア様が広めました、ですので高級なカフェでも外で食べる席があります。青い日除けのカフェが目的地です。』
(そうか、ありがとう)
俺はいつもみたいにサクヤにお礼を言った。
『いえ……オススメはパンのベリーソースかけです。ベリーソースは砂糖と蜂蜜を使いしっとりとしたパンを使っていて、とても美味しいと評判です。』
とサクヤはオススメのお菓子まで教えてくれた……本当に役に立つな……
俺は付いている罪花の方を見て
「あの青い日除けがある場所が目的のカフェだ」
と話しかけた。
「分かったわ」
と罪花は返事をした。
俺達は青い日除けのカフェに向かった。
貴族街の説明会です。
噴水広場は……作者の語彙力が無く伝えきれてなかった場合、中世噴水広場とグーグルで調べた物やローマの噴水広場とか思い浮かべてください……