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異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
堕天使降臨
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村雨の書9 情報屋ムーン

〜村雨 守視点〜


「……本当に魔王を倒せるんだよな?」


俺はムーンに問いかける。


「おや?転生者って知ってるのには突っ込まないんだネ」


そう言うとムーンは少し驚いていた。


「別に俺は隠してないからな……隠せないし……」


「そうか……ネ」


そう言うとムーンは少し考えていた。


「うん、分かったヨ、これは別にいい……ネ、とりあえず話を進めようカ……強くなる方法に関して……ネ」


何かムーンの中で結論が出たらしい。

その何かが引っかかったが俺は強くなる方法と言う単語に気を取られてしまう。

俺はこんな怪しい男でも、今は強くなる為なら頼りたい……

そう思い俺はムーンの言葉に集中した。


「まぁ、強くなる方法と言っても……ただのスキルの鍛え方……武器の使い方だけネ……ただ」


そう、ムーンは言った。


「……それくらい城で習っている……何か特別な事かと思ったが残ね……」


と俺はムーンの言葉を遮って答えた。

俺は毎日王都の剣術の型や昔から伝わる王家のスキルの鍛え方をしている……そんな当たり前の事を言いに来ただけか……この怪しい男は……


「……ワタシは今回の魔王の情報も知ってるから……ネ、対策も立てられる……ヨ」


その言葉に俺は反応した。

魔王を知っていて……対策を……立てられる……?


「……本当……か?」


「本当……ネ、あの魔王は空間魔法と無魔法を良く使い、ナイフが主な武器、魔王としての力は分身……性格は面白い事が好き……」


ムーンは魔王の情報を淡々と話していく……

俺はその言葉に聞き入っていた。


「……ネ、今は持ってる情報はこれくらいかナ……」


俺はムーンの魔王の情報を全て聞き終えた……

こいつ……どうしてそんなに魔王の事を知っているんだ……


「何故知っているかって考えてるよネ?」


俺は唇が少しピクリとした。


「それは秘密……ネ」


「……」


こいつの情報を信じていいのか……?でも……今のままじゃ魔王には勝てない気がする……

だが……こいつは本当に信用していいのか?


「まぁ、ワタシを信じたら魔王は倒せる……ヨ」


「……」


俺は疑いの眼差しをムーンに向ける。


「……もし、疑うなら……一度ワタシが言う様にしてみると良いネ……」


「……」


「剣を振る時は常に剣に魔力を込めて振って見る……ネ、そうしたらかなり早く強くなる……ヨ、昔の剣聖や勇者は無意識にやってた事の一つ……ネ……そうする事で技スキルを使う時、かなり楽になる……ネ」


とムーンは言う

ムーンは信用できないが……それくらいなら、試してみてもいいな……


「分かった……それくらいなら試してみよう……」


「よろしい……ネ、信じてくれたらまた来る……ネ、情報料もその時に伝える……ネ」


「……金を取るのか?」


「……まぁ……ネ、でも今回は信用も無いことだし帰らせて貰うヨ」


ずっと強さに気を取られて考えて居なかったが……こいつの事は王様や誰か知ってるのだろうか……今度……誰かに聞いてみ……

帰ると言っていたムーンはまだ部屋にいて俺を見ていた。


「あぁ、言い忘れてた……ネ、ワタシの事は……他言無用……ネ」


そうムーンは言う

他言無用……?誰にも聞くなって事か?

ムーンはさらに言葉を続けた。


「あと、ワタシの見分け方はこの満月のペンダントと……合言葉……ネ……ワタシから行く時は“月の雫を持ってきた”情報を買いに来る場合は“月の雫を飲みに来た”……ネ……それじゃ……ネ」


そう言うとムーンは


「〈転移〉」


と言うと消えていった……

何だったんだ……あいつは……だけど、あいつが言ってる事が本当なら……俺は強くなれる……


友人に体調崩した事を話すと

小説の毎日投稿はきついから減らしてもいいと思うと言われました。

……減らそうかな

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