堕天使の書1 第三の転生者
〜神下罪花視点〜
我は目を覚ますと白い部屋にいた、目の前にはお爺ちゃんと綺麗な女の人がいた。
「君は死んだのじゃ」
ふっ……この堕天使たる我が死ぬわけ無かろう……
「そして私は神様じゃよ、ふむ……地球の堕天使か……」
神様?何を言っておる?我の知っている神はこんな奴ではない。
「そうかの……思い出して貰うかの……」
爺さんは私の頭に触れた。
───我は死んでいるのか……?
徹夜……階段……転んだ我……
「思い出したかの?」
……はい……我……いや、私は死にました。
「そうじゃ、ここは神の仕事場……みたいな物じゃよ、今から君を転生させるのでな、準備の為に色々聞いていくんじゃが……ええか?」
……はい
「まずは転生する時の説明色々かの、まずお主には異世界の言語と魔法を使える体……そして危なくない好きなスキルを一つと150リアをプレゼントする……150リアあれば数日は暮らせるのじゃ……ステータスも魔物もおるぞ?ステータスはの“ステータス”と言う言葉と意志があれば開けるのじゃ、しまう時も念じるだけで良い……そしてわしゃ安全な場所にお主を降ろす……降ろす時は街の方角も教えておくからの……」
……はい
「そう落ち込むではない……堕天使は確かに寿命はほぼないがの、事故で死ぬ事は仕方無いのじゃ……14と言う若さで死ぬのは悲しい事だと思うがの……」
……
「今から体の設定をするからの……知識の神、そこのメアリアの質問に答えて欲しいのじゃ……」
……はい
「ちとワシは席を外す、メアリア、聞いといてくれの……」
「分かりました、知識の神、メアリアです。宜しくお願いします。」
宜しくお願いします……
「大丈夫ですか?……答えられますか?」
大丈夫です……
「では、名前 性別 年齢を教えてください。」
……神下 罪花 女性 14才
「次に望む職業を答えてください……」
……堕天使
「分かりました、では、次に何か欲しい能力を一つ教えてください」
……考えさせてください。
「分かりました。少し離れさせてもらいます。堕天使の体は用意してませんでしたので……作ってもらいます。」
そう言って女の人が消えた。
あぁ……私、死んだのか……神様とか本当に居るんだな……人間の私を堕天使と勘違いしてるしドッキリの可能性も……?でも……あの記憶は……いや、ベッドの上で夢を見ているのかもしれない……そうだ、私はきっと死んでないんだ……うん、私……我は死んでなどおらぬ!ふっ、この漆黒の堕天使たる我が死ぬわけ無かろう!きっとあの時は我が闇の衣が我を守り助かったに違いない!そうだ!うん!
そんな事を考えていると
「戻りました、能力は決まりましたか?」
ふっ、我には我が左目に宿り、全てを見通す邪竜眼と全てから我を守る闇の衣がある……
「そうですか、全てを見通す邪竜眼ですか……可能ですね。分かりました、全てを見通すですと情報が入りすぎて発狂しますので、情報の制御出来る様にしますね、眼も盗まれないようにしときます。それと全てから守る闇の衣ですか……それは前世の持ち物でしょうか?」
そうである、我の宝である。これがないと落ち着かないのだ
「……そうですか……異世界には持ち込めませんが……落ち着かないですか……では、サービスとして貴女の闇の衣を再現して渡しましょう」
ふふ、気が利いてるではないか
「いえいえ、こちらもナルウス様の都合で来てもらってますので、ある程度は譲歩してるのですよ……では設定は終わりました、ナルウス様が帰ってくるまで待ちま」
「帰ってきたのじゃ、ちと地球の創造神に呼ばれての」
「ナルウス様、設定は終わりました。」
「おぉ、そうか、では転生させるかの、転生したら西の方に街があるぞ、そこには今二人の転生者がおるからの……困ったら話を聞くが良い」
その言葉と共に我の意識は途切れた。
「しかし地球の創造神は雑談の為だけにワシを呼んだのは何故なんじゃろな……」
そんな言葉が最後に聞こえてきた。




