村雨の書7 神工勇者VS魔王もどき3
〜村雨 守視点〜
俺と魔王は兵士達の中央にいた。
上には無数のナイフが飛んでおり、兵士達は動けない。
「ではルールを決めましょう、一つ、部外者の不意打ちなどは禁止、した場合、即ナイフの雨です。2つ、行動不能になった場合も負けです。3つ、これは私へのルールです。上のナイフは使わない以上です。このボールが床に落ちたらスタートです。」
と魔王は黒いボールを出しながらルールを話した。
「準備はいいですか……行きますよ」
と魔王は黒いボールを投げた。
そして……数秒してボールは地面に落ちた。
俺は身体強化と武具強化を発動した。
その途端、魔王が四人に増えた。
そして三人の魔王が消えた。
「くふふふふ……勇者ならこれくらい見抜けるでしょう?」
その声と共に三人のナイフを持った魔王が四方向から突撃してきた。
(くっ……どれが本物だ……一か八か……前!)
一か八か真ん中を守った。
そして前の方の魔王は消え。
俺の 後ろから 首筋にナイフが当てられた
「残念、正解は後ろでした。」
「っ!?」
魔王は俺を切らず刃を離し、俺は魔王から即座に離れた。
「おや……?おかしいですね?……もう一度やってみますか……」
そう言いながらまた魔王が三人に増えた。
「今度こそ分かりますよね?勇者がこんな弱いわけ無いでしょう」
そんな事を魔王はいい俺に右、左、前と三方向から突撃してきた。
(どれだ……どれなんだ……見分けがつかない……左!)
俺は左側を守ると
「正解は……残念、また、後ろでした。」
と後ろから魔王が現れた。
そして魔王が俺の顔を切りつけてきた。
俺は魔王の声に反応し、紙一重で体を反らして避けた。頬に切り傷ができる。
魔王は俺から離れた。
動きが分からない……動けない……
「これは……もしや……貴方、本当に勇者なのですか?弱すぎますよ?こんな不意打ち、勇者ならすぐ分かりますよ?もしかして偽物ですか?」
と魔王が言ってきた。
「っ……俺は勇者だ!」
俺は魔王に向かって走った。
そして魔王に向かってマタツカミを振り下ろした。
「おっと、遅いですね。」
魔王はマタツカミを避けた。
「その剣は強いですが……貴方は大した事ありませんね」
そう言い魔王は俺が避けられて硬直している隙をつき。
俺の腹を蹴り上げた。
腹に車が突っ込んできた様な感覚だ。
俺は胃の内容物を吐き出した。そして何とか立ち上がったが……視界が揺らぎ倒れてしまった。
「ふむ……どうしましょうか……そうですね……」
最後に魔王の声が聞こえてきた。
ジャック
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名前 ジャック
年齢
性別 男
状態
種族 魔物
体力 10000
魔力 50000
スキル
「投擲」
「玉乗り」
「曲芸」
「演技」
「隠密」
「短剣術 超級」□
「身代わり」
「分身」
魔法スキル
「無魔法」□
「空間魔法」□
「火魔法」□
「水魔法」□
「闇魔法」□
体質スキル
「軽業」
「器用な手先」
「頑丈」
「空間魔法の極意」
「無魔法の極意」
称号
道化の魔王軍幹部
道化師
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