46話 最終準備
俺は宿屋から出て魔王城がある場所に路地裏から隠れて転移を使い向かった。
そして転移するとジャックが魔王城もどきの壁を背にして休んでいた。
「ようこそ白夜様、本日もスキル育成ですか?」
「いや、明日勇者が来るから最終確認をしにきた。」
「そうですか……ちなみに敵の数は……?」
『建築途中と言う事で勇者一人、兵士300人、魔法使い200人、将軍2人、馬150頭とかなり少ないです。』
「兵士300人、魔法使い200人、将軍二人、馬150頭、勇者一人です。」
「そうですか……白夜様、武器を貰えませんか?」
「あぁ、良いけど……何が欲しいんだ?」
「そうですね……その数を一人で相手するならナイフ十万本、麻痺毒の塗ったナイフが一万本、ボールが2000個、丸い爆発の魔道具7個程あれば楽なのですが……そんなに用意は出来ませんよね、あったら私の収納の魔法に入れときたいのですが……まぁ、無くても何とかできる数ですね」
「少し待ってろ……」
(サクヤ……道具創造魔法でナイフを大量に出す事は可能か?)
『……個数指定をしたら可能ではないでしょうか?』
(試してみるか……)
「〈出ろ ナイフ三本〉」
俺は試しにナイフ三本と唱えてみた。するとナイフが三本現れた。
「おぉ、これは凄いですね、昔の魔王様を思い出します。」
「昔の魔王も魔力でナイフを作ったりできたのか?」
「はい!出来ましたよ!武器を色々作成しては部下に配り特殊スキルも持ち合わせており一騎当千の活躍をしてましたよ!」
「そうか……ナイフとボール、爆発の魔道具を渡しておく」
「はい!ありがとうございます。」
とジャックはお辞儀した。
俺はナイフなどを千本ずつ小分けに出してはジャックに渡し、ジャックに収納させを繰り返していた。
そして作業を終わらせ
「俺は居たらまずいから帰る……明日は頑張れよ」
「わかりました、白夜様、私が負けた振りをした場合ここから東にある洞窟の中でお待ちしております。負けた場合は……また別のジャックでもお呼びください。」
とまたジャックはお辞儀した。
俺は王都の路地裏に転移した。
そして宿屋の部屋に戻りベッドの上に寝転がった。
(この三ヶ月疲れたな、俺は最後にジャックが負けた時、魔王城を消さないといけないけど……しかしジャックはなんであそこまで命令に従えるんだ……)
『ジャックが負けたら私が教えますので、その時に城を消しましょう、召喚魔法は基本的に召喚者に従う事になっております、ですのでジャックも命令に従っています。』
(そうか……出来ればジャックは負けずに負けた振りで生きていてくれるといいが……)
俺とサクヤはそんな事を話しながら眠りについた。




