45話 魔王城の情報
45話 魔王城の情報
俺はマリド伯爵の部屋に転移した。
座っていたマリド伯爵は俺を見てかなり驚いていた。
「月の雫を持ってきた……ネ」
「あ、あぁ……ムーンか……一瞬悪霊か何かかと思ったよ……」
「……そうカ……特別に情報料は今回はいらないネ、凄いネタだヨ」
(今回は自作自演だから金を貰うのはな……)
「あぁ……どんな情報だ?まさか魔王城の場所とかだったりして……」
「おぉ、まさにその通りだヨ、今回は魔王城の場所の情報を持ってきたんだヨ」
「ッ!?……何故私に?」
「それはお前の領地内で見つけたからだヨ」
「ぐっ……痛たたたた……」
そう言うとマリド伯爵は胃を抑え始めた
「……お大事に……ネ、とりあえず話を続けると、魔王城はここから南の森のさらに奥にある……ネ、建築中だから攻めるなら今だヨ」
「あそこは平和で広いから見落としてる場所があったか……そして建築中か……助かる……」
「それじゃ、今回は早めに帰らせて貰うヨ」
「あぁ、ありがとう……」
「それじゃあ……ネ」「〈転移〉」
俺は屋敷から転移して魔王城のある場所に戻り変身を解いた。
そこでは暇そうにしてるジャックが待っていた。
俺はジャックに話しかけた。
「とりあえず、情報は流してきた、あと……」
『準備など合わせて二週間くらいですね建築途中の魔王城を攻めれるチャンスを逃すわけありませんので』
「二週間くらいで勇者は来る、それまではここで待機、来たら……適当に魔王っぽい演技をして負けるか負けた振りをしてくれ……」
「分かりました……ふふふ……」
「……何かここに居る間して欲しい事はあるか?」
「はい?あぁ……そうですね……暇潰しに話し相手にでもなって貰えると嬉しいですね」
「あぁ、頼みを聞いてもらってるしそれくらいなら……分かった」
こうして俺はジャックと話したり、宿屋で休んだり、勇者が魔王を倒しに行くパレードを見たりして数日過ごした
そして宿屋で休んでいた昼辺り
『もう一日辺りで魔王城に勇者が来ます。白夜様』
(そうか……頼むぞ……ジャック)




