41話 打開策
俺は暇潰しにスキルを育てる毎日の中、宿屋で朝食を食べてる時にルーカスさんに話しかけられた
「……最近、勇者が見つかって国が戦争の準備をしているらしい……白夜は戦争に巻き込まれないようにしとけよ」
「……あぁ、分かったよ、ありがとう」
と返事をした。
ルーカスとはこの一ヶ月と数日間朝食の度に話していて仲良くなった……何でもその強面顔で今まで話相手が少なかったらしい……話してみると意外と話しやすかった。
俺は朝食を食べ終わり外に出てみた。外にいた人達不安そうな表情とひそひそ話、勇者への期待の話をしていた……俺はそれらを無視して人の居ない路地裏から転移を使いいつもの森に向かった。
『……魔王が居ないのにこの国は大変ですね……ムーンとして魔王が居ないなんて言う情報を広めても信じてもらえないですし……』
(そうだな……本当に国が気の毒だ……神様は魔王を作らないのか?)
『……過去の情報を見ると……あと数年したら作るかもですね』
(ちなみに過去は勇者を見つけてどれくらいで魔王は見つかったんだ?)
『最低三ヶ月最高でも一年ですね、魔王城は結構な時間を使い魔王の魔法で作りますので……ただ建築途中は魔王城に魔力を取られ、魔力で魔物を呼び出せず戦争は起きません、稀にでしたが建築途中の魔王を見つけ討伐する勇者も居ました。』
(そうか……あと数年もこんな感じが続くのか……嫌だな……)
『一応白夜様でも……魔王城は作れますが……肝心の魔王が居ませんですし……』
(ん……?俺が魔王城を作れる……?)
『はい、魔王城は魔王の魔法です。魔王の魔法も取得しようと思えば誰でも出来ますよ?ただ知識が無いだけで誰も取得してないだけですので』
(そうなのか……俺が魔王城を作る……それもいいな、ただ肝心の魔王はどうするか……)
『魔王の魔物召喚魔法で強い魔物を出して誤魔化す案もありますよ?』
(……サクヤ、俺に魔王の魔法を教えてくれ。魔王城を俺が作り、建築途中の魔王城を見つけた体で情報を売り、勇者に魔王もどきを倒させ、今回の勇者騒ぎを収めるぞ)
『了解です。白夜様』
詳しく解説すると
人間は 全 魔法に適正があります。
ただし特殊魔法スキル、神からの魔法、血筋魔法は別です。
魔王魔法は魔王と言う種族が使う魔法です。
個体もバラバラな魔王には血筋も関係なく魔王魔法は特殊魔法スキルでもありません。魔法スキルに分類されております。
魔王には元から魔王魔法の記憶が受け継がれ使える様になっております。勇者も然りです。つまり知識があれば魔法自体は覚えられます。
血筋魔法は血縁関係の者たちが使える魔法です。
大事な部分が抜けてたので修正しました。
圧倒的自作自演