32話 侯爵家へ
暫くスキルの熟練度上げをしてたいらサクヤが話しかけてきた。
『白夜様……どうやらマリド伯爵はハルバード侯爵にムーンの事を伝えたみたいです。』
(ハルバード侯爵……?どんな人何だ?)
『ハルバード侯爵はかつて伯爵でしたが優秀な兵団を持っており、その者たちを使って辺境を開拓し、その功績で侯爵になりました。人当たり、素行も良く、斧を使う武人として有名でもあります。裏の取引なども特にありません。犯罪歴もありませんね』
(そうか……じゃあ、その侯爵に情報を売りに行くか!)
『それはいいのですが……ただ……伝え方が“ムーンと言う怪しい奴が居た”と言う感じでしたので……警戒されると思いますよ。会いに行くとしても侯爵家の隠密や看破に長けた兵達が警戒するかと……現在はマリド伯爵が泊まっているので少しは話せるかもしれませんが……』
(……うーん、そうか……そうだ、こう言うのはどうだろうか……………)
俺はサクヤにやる事を説明した。
『はい、それで宜しいかと』
(だな……よし!侯爵の家に今日の夜行くぞ……サクヤ、侯爵家に売れそうな情報を頼む)
『はい、白夜様』
そう言い俺は夜まで情報を聞いたりし、宿屋で夕飯を食べ、部屋に戻りしばらく休んでから変身をした。
今回の変身に選んだ姿は長い黒髪で片目を隠した180cmの男性だ。
違和感を感じるが……まぁいいだろう……
俺は黒フードと満月の首飾りを付け、隠密を使い宿から出た。
(サクヤ、道案内を頼む)
『分かりました。』
俺はサクヤに案内されながら門から貴族街に入り、ハルバード侯爵の屋敷まで歩いていき、数十分歩いて、ハルバード侯爵の家の前に付いた。
(よし……やるか……)
補足
隠密はある一定以上の熟練度を持った鑑定眼を持ってない限り話しかける。大きな仕草をする。声を出す。などしない限りは気づかれない。
貴族街の城壁の門が空いていたのは夜でもたまに来る貴族が居るので開けてあり、閉めるのはかなり遅い時間である。




