22話 宿屋ネルゲとの別れ
俺は次の日の朝、目を覚まし顔と手を洗って調理場へ向かった。
調理場ではこの数日で腕が治ってきたネルゲさんがスープを作り、ルーちゃんがリンゴを剥いていた。
ルーちゃんが俺に気づきを俺を見ると……すぐ目をそらされた……
そりゃあんな怪しい事したらそんな反応されるよな……
ネルゲさんが次に気づき俺に声をかけてきた
「おう、ビャクヤ、お前はパンやスープの盛り付けをしてくれ。」
「はい、分かりました。ネルゲさん、後で少し話があります。」
ルーちゃんがビクリと反応した。
「おう、分かったよ、後で聞いてやる、仕事が先だ」
そう言われ、俺は仕事をこなし朝食の時間を終わらせた。
そして調理場に居るネルゲさんに話しかけた。
「ネルゲさん、朝の話の続きなんですが……」
「おう、なんだ」
「そろそろネルゲさんの腕も良くなってきたから……明日仕事を辞めて王都に行こうと思いまして……」
「別に腕が良くなっても居てもいいが……旅人のお前をずっと引き止める訳にも行かねぇな……おう、分かった、今までありがとう、お疲れ様。」
「……はい!今までありがとうございました!またマリドに来る時はここに泊まらせて貰います!」
「おうおう、そうかそうか、そう言ってくれると俺も嬉しいぞ」
「では……夕食を手伝った後、俺は荷造りしますので……部屋で色々準備をして来ます。」
「おう、行ってこい」
ネルゲさんに王都に行く説明を終えた俺は部屋に戻ろうとすると……その道中にルーと出会った。昨日の事が気まずい。
「……」
「……明日、出ていくの?」
「あ、あぁ……」
「……そう、良かった」
「そうか……」
そう話し、俺はさっさと部屋に戻った。
『ルーさん、出ていくのを聞いて少し安心してる顔をしてましたよ』
(そうか……)
俺は昨日の事を思い出し落ち込んでいた……
そうこうして部屋から出る準備をし終えてキャロさんにも説明をしたりして時間を潰し、夕食の仕事を終え俺は眠った。
マリドにはまた戻ってくる……かもしれません。
まぁ、転移があるので戻るとしたらすぐなんですがね……




