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異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
転生者村
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113話 転生者村


門に並んでいる列に並ぶと並んでいる冒険者風の二人組の会話が聞こえてくる


「おい、ここがあの酒がある村なのか?」


「あぁ、前に探索に来た時に見つけてフラっと寄ったんだがよ、めっちゃ上手い食い物と酒が出てきたんだよ、転売対策?とかで1本しか買えなかったがよ、村に直接来たら良いと思ってよ」


「まじかよ、飯も上手いのか、楽しみだな」


そんな感じの会話が聞こえてきた

俺が教えてる頃は村に建物のあまり無く、たまに探索してる人が来る程度で村が出来るのか~程度の認識だったっぽいが

俺が離れて三週間くらいしか立ってないが、結構村は噂になっているっぽいな……

前の方でも ここでしか味わえない物やここの不思議な宿屋 とかそんな単語が聞こえてくる


「何だか、皆楽しそうだね」


叶が列に並んでいる人達を見て言う


「あぁ、そうだな」


その列はドンドン進んでいき、村の全容が見えてくる

まだ1ヶ月少ししか立ってないのに、村は大きな丸太で出来た柵で軽く囲まれており、立派な門が出来ている、その門の扉は閉まっておらず

柵の周りには前まで何もなかったのに立派な堀が出来ており、その中には水が流れていた

そして堀から門へはそこには木で出来た橋が立派な橋がかかっていた

そこでは門番をしている二人の男子生徒が冒険者達のステータスとかを確認している姿が見える

俺が離れる前は柵も門も橋も無かった、恐らく土木系のスキルと魔法の奴らと地形変化させる系のスキルと魔法の奴らが頑張ったのだろう……堀への水は……川は確かに近くにあるが、ここまで引いてくるのはかなり地形を変えないと駄目なんだが、魔道具系の奴らだろうか?

あの二人は……確か一人は鑑定系の魔眼の奴だったな、もう一人は相手を拘束する系の魔眼持ちの奴だったな……


俺は転生者村での記憶を頼りにこの状況を分析する……まぁ、サクヤに聞けば一発で正解が分かるんだが


『白夜様の予想で当たってますよ』


……ほら、そんな感じで門や橋をマジマジと見ていると


「あっ!エアさん!」


俺が見ている方向からエアの名前を呼ぶ声が聞こえる、冒険者の相手を終えた、門番の生徒が俺の存在に気づいたみたいで、声をあげたみたいだ

まだ俺らの前に何人か列があるんだが、そいつらが一気に俺の方を見た、その視線が怖かったのか、腕にしがみついていた叶と隣にいた罪花は俺の後ろに隠れるように移動した


「ははは……」


俺は軽く手を上げて挨拶しておく、相手も返してくれるが……はっとしたのか次の冒険者の確認を始める、良かった、門番中に他の奴らを無視して話しかに来なくて……そんな事されてたら他の奴らから嫌な目で見られるらな


そんな事もあったが、俺は若干列が進む速度が上がるのを感じつつも順番がくるのを待つ

そして俺達の番になる


「エアさん!久しぶりですね!」


そして笑顔で門番の男子生徒の片方に声をかけられる……確かこっちは鑑定の魔眼持ちの方だな


「あぁ、久しぶりだな!」


俺はそう挨拶すると


「エアさん、今日はどうしたんですか?」


もう片方の男子生徒にも声をかけられる……こっちが拘束系の魔眼持ちだったな


「あぁ……えっと、こっち側に来る用事があってな、久しぶりにこの村の様子を見に来たんだ」


「そうなんですね!……そちらの二人は?」


俺がそう説明すると納得したかのように拘束の魔眼を持つ男子生徒は俺の近くに居る二人にやっと気づいたのか、そう声をかける

……そう言えば転生者とバレてもいいと言ったが、エアとのこの二人との関係性とか決めるの忘れていた


『偶然、寄った店で見つけた転生者と説明するのが最適だと思います。』


一瞬、どう説明しようか考えようとした途端、サクヤから助言が入る


「あぁ、偶然、寄った店でお前らと同じ転生者を見つけてな!今日はそれで来たんだ!」


俺は咄嗟にそれに乗っかり説明する、叶と罪花は二人は若干困惑した様な表情をしたが


「えぇ!?俺達以外の転生者!?」


「ほんと……うわっ、本当だ!!転生者だ!!」


二人の門番は騒ぎ始めた……


「ねぇ、君達はどんなスキル貰ったの?」


拘束の魔眼の生徒の方は二人に興味津々なのか声をかける


「魔王と堕天使……?うっわ、なんだこのスキル……?邪竜眼と……喜怒哀楽?あれ?白髪の子の方、他にもスキルが……」


鑑定の魔眼の生徒の方は何やらぶつぶつと考え始める


「え、えっと……」


「……お兄さん」


そんな門番達の様子に罪花は若干困惑しており、叶はしがみついている力が若干強くなる

……どうした物か


「おい!何やってんだ!!遅いぞ!!」


若干俺が困っていると、後ろの冒険者風の男から怒号が聞こえてきた

その声にハッとしたのか門番の生徒達は呟くのと二人に声をかけるのをやめた


「え、えっと、とりあえず、色々話したい事はありますが……まぁ、エアさんなら大丈夫でしょう!」


「あ、あぁ、まぁ、とりあえず、エアさんなら大丈夫だな、変なスキルも……多分エアさんならしっかり危険な部分とか教えてるだろうし……うん、ようこそ!村雨村へ!」


何故か二人は大した身分証やステータス等の確認等をせずに俺を通そうとする……

まぁ、このまま止まってても問題起きそうだし、入るか……しかしそれでいいのか門番よ

とりあえず、俺達は後ろの視線が痛いからそそくさと門を通り、転生者村に入ることに成功した

門から若干離れて村を見ると結構広く、かなり前の世界で見慣れた様な立派な建物が沢山あった……でも、えっと……あの建物、壁に使われてるのコンクリートじゃないか……?あっちは木造の奴もあるが……そんな風に俺が困惑していると


「……これは?」


「……えーっと?」


叶と罪花もかなり困惑した声を出して言葉に悩んでいた……

だよな……そうなるよな、だって周りは完全に木の柵とかかなり古い時代なのに建物は、小さい二階建てくらいの雑居ビルっぽい建物や遠くに小さいマンションっぽいのが見えたり、異世界なのに、見知ったものが多すぎて、脳ミソがバグりそうになるんだが

そんな風に困惑した顔で立ち止まっていると


「やぁ、エアさん」


一人の男子生徒が俺達に声をかけてきた


叶のスキル関連 覚えてるスキルがこの喜怒哀楽と他に一つくらいのスキルしか無くて

今から設定を作らないと……他の魔王達のスキル覚えてないので、その辺りご了承ください。

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