107話 苦痛耐性
遅くなり申し訳ありません。
ヘルリアさんが帰ると罪花は暇そうに本を読み始め、叶もいつもの位置に戻り暇そうにしていた。
俺はサクヤの急な提案に驚きつつ、椅子に座り、サクヤと少し話をすることにした
(急にどうした?確かに最近様子を見に行ってないが……前に行った時は大分様子が変わってたな……)
『……はい、そろそろタイミングがいいので』
(……タイミング?)
『いえ、これは楽しみにしておいてください。』
なるほど、何かあるのは分かったし、興味も出てきた……だが
(そうか……だが、店と二人はどうする?)
『二人はそろそろ体調を崩すタイミングですので、その間に……』
(……あぁ)
なるほど……あの二人は月一で体調を崩す日がそろそろ近いのか、ずっとデリケートな話だから、話そうとせず、優しくしてたが……確かにそのタイミングなら行けそうではある……
だが、二人、体調崩した日は数日動けないくらい弱ってるよな……その間の看病はどうしたらいいんだろうか……
そもそもあんなに動けなくなるものなのか?
(なぁ、サクヤ)
『はい?何でしょうか?』
(あの二人の体調が悪い間に行くのは確かにいいが……それだと看病出来なくなる……それに店もどうしたらいい?)
『……そうですね……では少々お待ちください……』
そう言うとサクヤの反応がぷつりと少し消える
そしてしばらくすると
『戻りました。もう大丈夫ですよ』
(……おかえり?何してたんだ?)
『ええ、それは』
サクヤが何をしていたか話をしようとしてたら
「お兄さん!何か突然変なスキル貰ったよ!」
「私も……」
と叶達の方から声が聞こえる
俺はその声に少し驚いた、この短時間でサクヤは何したんだ?
「……どんなスキルだ?」
「うん!苦痛耐性Lv.EXって奴とか色々!」
「私もよ……」
と二人とも同じスキルを貰ってたようだ
『……はい、このように、スキルを授けて貰いました。』
(……どう言うことだ?)
『はい、元々、あの体調不良に関しては神の人間への知識不足による物でしたので、神の方に直接話しに行き、この地上にいる転生者の女性達に対策スキルを持たせました。』
(そうか……)
『白夜様の邪魔にもなっていなかったので、ずっと放置していましたが、邪魔になるのでしたらと、お役に立てたのなら嬉しいです。』
軽々と言ってるが、あの神達と話してきたのか……
「まぁ、何と言うか、神からの贈り物らしいぞ」
俺はそう二人に伝えておく、そう言うと何言ってるんだこの人見たいな顔を罪花はしていたが、叶は喜んでいた
『これで転生者の村に行けますね。店の方も私が何とかしますので、安心してください。』
そうサクヤはいつものように頼りになる一言を言った