104話 ハルバート侯爵6
遅くなって申し訳ありません。
~ハルバート侯爵視点~
俺達がムーン関連の店に行き話をしてから俺達は屋敷へと帰った、俺は二人に執務室に着替えたら来いと伝え、そこで分かれ俺は執務室に向かった
しばらくすると、平民の服から兵士の服へと変わった二人の姿が部屋へと来た、俺はその二人に
「今日のムーンの店について、お前らはどう感じた?俺だけでは判断しにくいので意見を聞きたい」
と伝えた、俺が思うに、あの店はムーンが言った通りの店だと思った、色々聞いてみたが、筋は通っていた
だが部下の意見を聞かずに、判断するのは早いと思った、そう考えているとシルビが口を開いた
「あのお店、目的がわからない……です。隠れ家なら……もっと隠したり……口止め必要……です。」
「そうだな、シルビ……それと、口調はいつも通りで構わん」
「はい……」
確かにそうだ、まず、あんな店を作る理由がわからない
隠れ家や家にするならもっと調べても足跡を残さない程度に隠すことも可能だったのではないか……?まさかあえて見つけて貰おうと……?
そんな事を考えていると
「私は何度か行きましたが……あの異様な店の隅に居た女の子には全く気づきませんでした……」
あぁ、確かに、シルビが気づいてくれたが俺達は気づかなかったな……彼女の相手はシルビに任せていたが……
「ふむ……そうか……あのシルビが気づいた女の子か……シルビ、その子とは何を話してた?」
「……ほとんどご飯の話だった、なんの収穫も無かった……でも、時々怖かった」
「そうか……」
……ますます、わからん
部下達の情報を集めてみたが不可解な部分が多くますます分からなくなってきた……俺はしばらく考えた後
「あー!!こう言うのはルーンのが得意なんだよ……仕方ない……しばらく観察だ、ヘルリア、お前、あの店の近くに住め」
「なっ……」
俺は全てを投げ捨てたかのようにヘルリアにそう言った、ヘルリアは驚いた顔をしていた……
「私は密偵では……」
「俺が兵士を募集した時の条件を覚えているか?」
そう言うとヘルリアは苦虫を噛み潰した表情になった
「剣術に長けている……男の兵士です……」
「あぁそうだ、お前の剣術の腕は確かに認めている、お前が名前と性別を偽ってしばらく働いていたのも覚えている。そしてしばらくしてからバレた時、『私なら性別を偽って密偵できます。だからやめさせないで下さい。』と言ったのは誰だったけな?」
「私……です……。」
「あぁ、そうだ、だから今まで性別を隠して雇っていた。そして前にムーンを調べさせる時は承諾したよな?」
そう言うと諦めたような顔になり
「わかり……ました……」
「よし、家とか用意するし、生活費とかはこっちで出すから、月一で報告しにこい……これでこの話は終わりだ!」
と俺は吹っ切れた様に話した
シルビはお辞儀をして、ヘルリアはトボトボと部屋から出ていった
やはりこうやって頭を使って考えるのは俺には無理だな……またルーンを呼んで相談するか
と俺はそんな事を考えながら残していた別の仕事に手をつけ始めた
TRPGのシナリオ書いたり、少しスランプになったりしていました……申し訳ありません……