102話 月への質問
バイトなど見つかり色々落ち着き始めたので書かせてもらいました。
久しぶりなので口調とか安定してないかもです。
ハルバート侯爵は驚いた表情でムーンを見ていた。
俺はそんなハルバート公爵をを気にせず
「来てくださりましたか、ムーン様」
と俺はにこやかにムーンを見ている
「呼ばれたから来たネ……大体事情は把握してるヨ……何から聞きたい……ハルバート侯爵」
とムーンはハルバート侯爵を見つめる
他の雑談をしていた人達もこちらを黙って見ていた
そんな沈黙が数秒続いた、そして、遂にハルバート侯爵が口を開いた
「それなら話は早い……お前とこの店の関係はなんだ」
「ここは私のお店ネ」
とムーンは簡単に答える
「なるほど、そうか……」
とまたハルバート公爵はしばらく黙りこんだ
「もう終わりカ?……そんな筈はないと思うがナ」
「お前には単刀直入に聞いた方が良さそうだな……あそこの鑑定屋の娘はビャクヤと言う男と一緒に度々目撃されている、お前とその男の関係性はなんだ?」
(!?)
その発言に俺は表情や行動に出さないが動揺する。
(こんな質問作戦には無かったぞ!?そこまで調べられていたのか……サクヤで目撃情報も調べておけば良かった……)
と内心焦っていると
「ビャクヤはお客様ネ、ツミカ達はそいつから預かった子ネ」
「そうか……知り合い……か、私はてっきり、お前の正体が……」
「……奴は勇者と同じ異世界からやって来た人間ネ」
(……!?)
「ワタシが異世界人に興味を持って接触した時に預かったのがツミカ達ネ」
「……そうか、その男は今何処に?」
「ビャクヤは空間魔法を使って、今は魔族の国に居るヨ、目的は世界を旅したいらしいネ……ワタシが会いに行くと、いい観光地を教えろ、拾った子を預かってくれと……ワタシは便利屋じゃないネ」
とやれやれと言う感じで肩をすぼめてムーンは言う
その発言を聞いてハルバート侯爵は考える……
本当によく考えるな……これで俺の正体がバレたら厄介だぞ……
俺は内心冷や汗をかきながらその様子を黙ってみている。
すると
『白夜様、ハルバート侯爵は今の話を信じました。これで大丈夫です。』
(……そうか良かった)
とサクヤから話しかけられ俺はホッとする
そうしているとハルバート侯爵は再び口を開いた
「……この男と……あそこ女の子との関係は何だ?」
と質問してきた、これは想定内の質問だった……
「おや?キョウにも気づいていたのカ、彼女も預かった子ネ、マスターは別の国のスラムで拾ったヨ、ここの管理とかさせるのに適任ネ」
と俺の方をムーンとハルバート侯爵は見る
「ムーン様には感謝しています。こんな死にかけだった老いぼれを雇って貰い、家まで住ませて貰いましたので」
と俺はにこやかに言う
「……そうか…………これ以上話しても何もなさそうだな、今日の所は俺は帰らせて貰う」
「そうか、ではワタシも帰らせて貰うネ」
「あぁ……」
その返事を聞くとムーンの姿はすっとが消える……
そしてそれを見た後
ハルバート侯爵はこちらを伺っていたヘルリアさんと男の子の方を見て
「二人共、帰るぞ」
「はい」
「わかった」
と二人はハルバート侯爵に付いていく、三人は出入口まで歩きドアにてをかけると
「……また来る」
とハルバート侯爵達は言い店から出ていった
……俺達は三人が出ていきしばらく演技を続けていると
『もう大丈夫です。……外にいた監視も去りました。』
(そうか……)
とサクヤが言う
その言葉と同時にどっと疲れと解放感が来た……助かった……
「もう、大丈夫だ、俺はあれを片付ける。それまで休んでてくれ」
と二人にいい、俺は自室に向かった、そして自室のクローゼットを開いた、その中には
黒いマントに月のペンダントを身につけた男……ムーンがいた