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異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
鑑定屋「夜空」
154/174

堕天使の書16 罪花の接客


白夜から情報屋について聞いてから数日

白夜と接客の練習をしながら私はワクワクしていた

いつお客様が来るのか、私の出番はあるのだろうかと

だけど、何日立ってもお客様は来なかった

来たのは道に迷った女の人が一人だけ……

今日もまた接客の練習なのかな……そんな事を思っていると

今日は珍しくお客様が来た。

前に迷ってきた女の人が来た、掃除をしてて鑑定してもらいたい物が出たらしい

それを聞いて私の出番と期待していたが、女の人は最初、変身した白夜に頼んでいた、白夜は私が店主だと訂正してくれていたりした

そして女の人と私は今、机を挟んで対面していた


「え、えっと……ツミカちゃんでいいわよね?鑑定を頼みたいのだけど……」


「えぇ、構わないわ、鑑定は鑑定する物一つに付き30リア、鑑定書を出すなら50リアよ」


「分かったわ、今回は鑑定書無しでお願いするわ」


と女の人は言う……敬語を使ってないけど……こんな感じで大丈夫かしら?

私は白夜としていた接客の練習を思い出したその時、白夜に

「敬語とか使わないで大丈夫なの?」

って聞いたけど……

「慣れない敬語よりは素でやった方が罪花はいいぞ、無理して使おうとすると不自然になってるから」

って言われたから素で話しているけど……大丈夫かしら


「今回鑑定する物は何かしら?」


「ええ、それはこれよ」


と言い彼女は鞄の中から

二枚の絵と変な形の壺を一つ、輝く布を一枚取り出した

絵は一枚は綺麗な女性が書かれていた

もう一枚の絵は四人の道化師が劇をしている風景が書かれていた


「鑑定にはしばらく時間がかかると思うから……私はそれまで、離れているわね」


と女の人はそう言い、席から立ち離れていった……

……とりあえず、鑑定しないと私は眼帯を外し

今目の前にある鑑定物の詳細を軽く知りたいと思った、するとすぐに詳細が知れた……なるほど

私は席から立ち上がり、白夜の方で話そうとしていた女の人に終わったと告げた、彼女は驚いていたが、すぐにこちらの方に来てくれた


「本当に終わったの……?」


彼女は私に確認する……


「えぇ……まず、一つ目の女の人の絵なのだけど……タイトルは我が娘、作者はドミニク……創神歴821年に書かれた絵で、ドミニクの娘、ローリを書いた絵ね……」


私がそう言うと彼女は驚いていた……だが彼女は何も言わない

白夜との約束通り、鑑定結果で嘘をついてないからいいわよね……?

女の人は黙っている……続きを言ってもいいのかな?


「二枚目は道化師のパレードと言う絵画の贋作……作者はビート、この街の西の方に住んでいる……絵の鑑定は終わったわ」


「なっ!?」


私が鑑定結果の続きを言うと彼女は少し声を出して驚いていた……

倉庫から出てきた物らしいから……贋作が紛れてても仕方ないと思うのだけど……騙されて買ったのかしら……?


「次にこの壺なのだけど……」


と私が言おうとすると


「いや、もう結構、すまないが私は帰らせて貰う、今日はありがとう、報酬は置いていくわ」


と言い鑑定代を払い、鑑定物を鞄にしまうと

白夜に挨拶して帰って行った……

何か変なことをしたのかな……?



軽く別の短編を書きたい……けど時間がない……

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