魔王の書1 邪神教
〜邪神教司祭 ドミス〜
「今日も礼拝の時間が来ましたね、今日も一日、ウルミノ様の為に頑張りましょう。」
「はっ!ウルミノ様の為に!」
私は信者達にそう言い、私の教会にあるウルミノ様の像に朝の礼拝をしていた、礼拝を暫くしている時、頭の中に突然
『あー、あー、久しぶりに使うから大丈夫かな……今、私の声が聞こえる人!今日、私の信者……?んー……言い方が違うかな……使いをそっちに送るから!皆、お昼までに私の大聖堂の私の像の前に集まってね!宜しく!』
と言う女の声が聞こえてきた……間違いない昔よく聞いてた邪神ウルミノの声だ……
忘れる筈のない……この忌まわしい声……
「ドミス司祭様、どうなさいましたか?」
私の様子がおかしいのに気づいたのか、信者の一人が話しかけてきた
「ウルミノ様からお声が来ました、今日、ウルミノ様の使いが来ますので、皆様、大聖堂に行きましょう。」
そう言うと信者達から歓声が上がった
あの女の使いか……嫌な予感がするが……
行かないと私の派閥のトップ……枢機卿様に怒られそうだ……
そう思いながら私は信者を連れ、大聖堂に向かった
そして大聖堂に付き、信者と別れ廊下をトイレの為に歩いていると一人の信者が私に小声で話しかけてきた
「ドミス司祭、ウシガ枢機卿様が至急、あの部屋に集まる様に言われています。」
「そうか……」
そう返事すると信者は私から離れて行った
私はトイレに行った後、大聖堂にある地下図書館に行き、図書館の左隅にある本棚の前で上から三段目の本を二冊を抜きそこにあるスイッチを押した、押しながらスイッチに私の魔力を流した、すると本棚が静かに上にスライドされ、扉が出てきた、私はその扉に入った、扉に入ると私の後ろにあった扉は消えた。
私はその隠し通路を歩いて行き、通路の先にある扉を開いた
そこは薄暗い会議室になっていた、私以外、全員居るみたいだ……私は空いている自分の席に座った。
すると上座に居るカエルの顔の魔族……ウシガ枢機卿様が口を開いた
「皆の者、集まってくれてご苦労ケロ……さて、今回集めた件について単刀直入に言うケロが……今回の邪神の使いの件に付いてケロが……私達の派閥に引き込もうと思ってるケロ」
ドミス司祭は犬型の魔族です。
魔族は動物型 人間より顔色が青かったり赤かったりする奴などが居ます。
時系列的には白夜が叶に出会った少し後です。
魔王出てないやんけ!ってツッコミはすみません……