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異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
第四の転生者“達”
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87話 水無月 叶2

水無月ちゃんの下の名前はかなえ ではなく きょう です。



俺は水無月と共に宿屋の自分の部屋に入った……すると水無月は組み付いてた腕を解き


「男の人の部屋って初めてだからわくわくしますね!」


と水無月はキョロキョロと部屋を見渡していた……

水無月の目を少し見ると路地裏の時の様な怖さは消えていた……何だったんだろうか……あの時の目は……

そんな事を聞くより、今はとりあえず……魔王についてだ、転生した時の話とか色々聞いてまとめて行くか……その前に自己紹介もか……


「とりあえず座ってくれ……俺は暗狩白夜って言うんだ……えっと……君がどうやって転生したか聞かせてくれ」


俺はベッドに座りながら水無月にそう言うと


「はーい!あっ、私の事は叶で良いですよ!……よいしょっと」


と言いながら俺の隣に座ってきた……

何なんだろうか……まぁ話を進めたいし何も言わないでおくか……


「あ、あぁ……分かった……」


「えへへ……えっと、それで、どう転生したかでしたっけ?」


「あぁ……」


「んー……簡単に説明すると……私が首を吊って自殺したら、いつの間にか胸のでかい女の人と私くらいの男の子や他にも何人か人が目の前に居て、色々その男の子と話してる内に私だけ不老不死のお兄さんの前に転生させてくれる話になったんだよ!」


とニコニコと叶は話してくる……

自殺した事を笑顔で言った事に俺は少し気を取られそうになるが……突っ込むと別の話になりそうだから堪え……叶の話の情報を頭の中でまとめようと思考を戻した……

少年……?胸のでかい女の人……?数人……?

俺が転生した時には一人だったし……状況が違う……?どういう事だ……?


(サクヤ……今回の転生者達は何人で、どんな感じだったんだ?)


『胸のでかい女の人は邪神、同じ年くらいの男の子は地球の創造神ですね、数は五……いえ、一人残ったので四人ですね、全員魔王です。』


全員魔王なのか……それに邪神だと……?一人残ったってどういう事だ……?あー考える事が多い……


『それも全員……本来の魔王並みの能力を持っています。残った一人は体が足りなかった様で現在は転生待ちです。』


(……そうか……俺の周りに転生してきたのは叶だけなのか?)


『そうですね、邪神教本部に二人、魔族の国に一人、叶さんとなっていますね』


(そうか……つまり、近くにいる魔王は叶だけなのか)


『そうで』「どうしたのですか?お兄さん?何か私変な事言いましたか?」


サクヤと話てる時に叶に割り込まれた


「あ、あぁ……少し考え事をしてたんだ」


「そうですか、では、纏まるまで待ちますよ」


とニコニコと叶は笑いながら俺を見ている……

本当にこの子明るいな……自殺何て何でしたんだろか……気になる……サクヤに調べさせてもいいが……プライベートに勝手に突っ込む訳には行かないしサクヤに調べさせるのはやめておくか……

とりあえず今回の転生についてだ……俺の周りに被害が来るなら何とかするつもりだが……邪神達は何が目的なんだ……?


(サクヤ、邪神達の目的は何だ?俺の周りに何か被害が出る感じなのか?)


『はい……邪神の方は忠実な信者として、地球の創造神の方はイベントが少ないからつまらないから……らしいです。叶さんをそのままにしない限り特に被害はありませんね……叶さんは……14才ですので……保護するのが最善ですが……』


と言われ俺は内心ホッとした……

良かった……保護するだけで何も起きないのか……

何か俺は転生者の対処ばかりしている気がするが……周りで問題が起きて巻き込まれたりするのは嫌だからな……


(じゃあ、罪花と同じ感じで保護するか)


俺がそう提案すると


『そうですね……それが最善……ですね』


とサクヤから返事が来る……少し歯切れが悪い気がするが……気のせいだろうか……?


「なぁ、叶」


「何ですか?お兄さん?」


そう言いながら叶はニコニコしながら俺の方を見る……


「俺は今日からお前を一時的に保護しようと思う……理由はだな……」


俺はこの世界の魔王についての説明を叶にした

叶は話を表情を変えずに笑顔で聞いている


「へー、そうなのですね……分かりました!」


と叶は了承してくれた……良かった……とりあえず部屋を取ってくるか


「それなら良かった……とりあえず明後日程引っ越す予定だから……別の部屋を取ってくる……それじゃ……」


と俺はベッドから立ち上がろうとすると……叶に腕を掴まれた、そして……その時に見えた目は路地裏で見た時の目と同じだった


「私から離れないでください」

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