神の書7 邪神の悩み
〜邪神の自室〜
そこは真っ暗な壁で四方が囲まれた空間に色々なピンク色の家具が置かれた壁の無い部屋の様な場所で、ピンク色のソファーの上で寝転がる女が一人居た
「もー!やだ!邪神やめるー!」
彼女はソファーで枕を抱きながらゴロゴロしながら愚痴を吐いていた……
「何なの!最近!私の信者達は魔王様が負けたから人間の国を攻めるチャンスを無くした!とか邪神様は国を求めているのに……とか!自分勝手な事言っちゃって!私!魔王も最近作ってないしそんな事一言も言ってないのに!しかもこの空間ほとんど何も無いからひま〜!」
「やぁ!ウーちゃん」
彼女のゴロゴロしている時、一人の少年が目の前に突然現れた、その少年に彼女は気づくと
「あっ!ちーちゃん!お久しぶり〜」
「うん、久しぶり、元気にしてた?」
「元気だよ〜!ただ、最近私の信者達が過激になったり、私が作ってない魔王が現れたって噂になったり大変なんだよ〜」
彼女は久しぶりの友人との出合いに顔を輝かせていた
「そっか、うん、それは大変だね」
「うんうん、大変なんだよ、甘い物食べたいって頼んだら何故か人間の子供の死体をお供えされたんだよ?酷くない?私、そんなの食べないのにさ……とりあえず子供達は輪廻転生に戻しといてあげたけどさ……そんな感じで信者達が過激すぎて元気だけどストレス溜まりまくりなの!」
「そう……だったら丁度いいね!僕は今日、優秀な信者を作る方法を持ってきたんだ!」
そう言うと彼女は少年に食い入る様に近づいた
「えっ!本当!!」
「あぁ、本当だよ、ほら、これ」
そう言うと少年は人間の身体の様な物を5つ取り出した
「ちーちゃん、何それ?」
「これは転生者の器って言う道具なんだよ、人の魂を込めて現世に送れる道具なんだよ」
「おー!で、どう使うの?」
彼女はその転生者の器を見て首を傾げた
「これで都合のいい魂を入れて信者として自由に動かしたりすればいいんだよ」
「なるほど!確かにそれなら信者の問題は少しだけなら改造されそう!でも、私、魂少ししか持ってないから都合のいい魂なんてあるかな?しかもその魂、まだ使ったら駄目な魂だし」
「それなら少しだけ僕も手伝うよ!こっちからも魂を送るよ!説明とかも後で送るね」
「おー!さっすがちーちゃん!」
「じゃ、僕は魂持ってくるから!」
「うん!じゃーねー!」
そう言うと少年は転生者の器を置いて消えていった
彼女は少年が消えて行くのを見送った後、転生者の器の一つを手に取り
「……一つくらい弄ってもバレないよね?」
少しストーリー進めます。
生徒会&部長系のストーリーも書きたいけどこれ以上第四の転生者達に触れるとストーリー進行が遅れそう……