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異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
第四の転生者“達”
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第四の転生者の書12 図書館

〜山田 海斗視点〜


私は図書館で魔物についての本を借り、エアに紙とペンを貰い椅子に座り、机の上に本と紙を並べ本の内容を書き写す作業をしていた

この世界の文字は見た事無かったが読み書きが出来た…不思議に思ったがそんな事は後だ……今は本に集中しよう……

私は今読んでいる本に目を向け直した


王都付近の魔物は主にスライム ボアファング ダッシュラピッド ハントマウス 小鬼 ミニオークと弱い魔物が多い……この地域は魔力が穏やかで安定しており強い魔物が湧きにくい

そもそも魔物とは魔力から産まれる種と魔力を帯びた物を食べ、動物などが変化する種類の二種が主である……前者はダンジョンや魔力溜り等に多く倒すと死体は消えてしまう……ただダンジョンだと死体が消えない所もあり、未だに研究されている……後者は森などに多く倒し手も死体は残る……この種類の魔物は毒が無い場合、食べる事も可能で普通の動物よりも美味しくよく重宝されている……ダンジョンや魔力溜りの無い王都に弱い魔物しか出ないのはそのせいであると昔から伝えられている


次のページからは王都付近の魔物の解体図などを書いてある、臓物など書いてあるので、見たくない人はあまり見るのをオススメしない……

魔物の解体図……凄く気になる……私は次のページを捲ろうとする……すると


「おーい、そろそろ暗くなってきたから行くぞ」


と横から誰かの声がかけられる……まだ読んでいる途中なのだが……一体私に話しかけたのは誰なんだ……

私はそんな事を思い顔を上げた、するとそこにはエアや一緒に王都に来た生徒や先生達が私を見ていた……


「……まだ途中なんだが……?何か用かな?」


「うおっ……凄い嫌そうな顔をしているな……もうそろそろ時間だから行くぞ……」


「……ん?時間……?」


……何の時間なんだろうか?


「はぁ……もう少しで暗くなるから勇者様との待ち合わせ場所に行くぞ……」


…………あぁ……そうだ、そうだった……村雨君に頼み事しにここまで来たのに目的を忘れていた……仕方ないな……はぁ……


「……色々終わったらまた来れるんだし……な?」


とエアが言ってくる……そうだよな……また来れるんだよな……うん……


「あぁ……うん……そうだな……」


私はそう返事し、先程まで写していた紙をエアから貰ったマジックバックの中にしまい、椅子から立ち上がった。


「よし……全員揃ったし……改めて向かうか……付いてきてくれ」


と言いエアは図書館から出ていく……もうちょっと居たかったが……皆の為だ仕方ない……私達はエアに付いて歩いていった


そして広場に着く頃には日も暮れ始め、辺りがほんの少し暗くなり始めていた……エアは広場に着くなり辺りを見渡し始め……


「おっ、いたいた」


と言いエアは何かを見つけ歩いていった私達はそれに付いていくと黒フードを被る人物の前でエアは止まった


「ゆう!……勇者様……王様の返事はどうでしたか?」


とエアは大声を出そうとしたのを抑え、少し小さな声で黒フードを被った人物……村雨君に話しかけていた……


「……あぁ、養うのは無理だが村を作る許可は貰った……ただ、村を作る場所などを教えて貰わないといけないらしい……そういうのは決まってるのか?」


と村雨君はエアに応える……


「本当ですか!ありがとうございます!村を作る場所ですか……そうですね……」


と言いエアは考え始めた……


「……おすすめの場所はありますが……これは俺が勝手に決める訳にもいかないからな……聞いてくるしか無いか……仕方ない……手っ取り早く済ませるか……」


とエアが言い


「転移」


と一言唱えた途端、突然エアが消えた。

あと数話で……あと数話で本編に戻れるはず……

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