表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
第四の転生者“達”
115/174

72話 エア6

「そうか、ありがとう……協力に関しては協力してほしい時に話しかけたりする……さてと……時間も結構経ったしとりあえず冒険者ギルド前に戻るか……」


「……分かったわ」


俺は花鳥さんに礼をいい、花鳥さんと共に空き家を出て、来た道を歩いていた……すると


「あっ!お姉ちゃん!」


と言う声と共に花鳥さんとそっくりの女生徒が俺達の方にやって来た


「雀……?どうしたの?」


「やっと会えた……お姉ちゃんがエアさんを追って行ったから追いかけたら……はぐれちゃって……」


「そう……」


「とりあえず変に動いて迷子にならない様にこの辺りで待ってたの……通った道なら戻って来る時にまた通るかもって思って……」


「それは大変だったわね……会えてよかった……」


と花鳥さんと話を聞いている限り花鳥さんの妹、雀さんと話をしている……

俺が冒険者ギルドから空き家まで真っ直ぐ歩いてて良かった……

もし花鳥さんを撒こうとして変な道を通りまくってたら雀さんは迷子になってたな……


「ところでお姉ちゃんはエアさんと何してたの?」


「……怪しいから追いかけて話を聞いてた」


「そうなの……?」


「……話を聞いた限り、私の思いすごしだったみたいだけど」


と花鳥さんは雀さんに色々説明してくれている……

とりあえず良かった……しっかり内緒にはしてくれる見たいだ……


「じゃあ、戻るか、付いてこい」


俺は二人の話しが一区切り付いた時にそう言い冒険者ギルドまで歩いて行った

冒険者ギルドの前に付くと冒険者ギルドの扉の邪魔にならない所で待っている転生者の集団が見える

俺達はその集団に近づき


「おー、こっちの用事は終わったけど……皆、もう身分証明書作り終わったのか?」


と俺は転生者に話しかけた


「いえ……まだですけど……エアさん用事とは何だったのですか……?それに七鳥先生は何故追いかけたのですか?」


とおじさん先生がまだ作ってない事と俺が何をしていたか聞いてきた……

そうか……まだ作ってないのか……うーん……どうしようか……今度は適当な理由でも言いながらまた離れるか……?

何で離れたかってのは……とりあえず友人に会いにって事で言い訳しとくか……


「あー……用事ってのはただ皆の案内で忘れかけてたけど、知り合いに会う約束をしてたんだ……その知り合いは冒険者だから冒険者ギルドを見て思い出してな……それでちょっと焦っててな……知り合いには結局会えなかったし……あいつ怒ってるだろうな……」


と俺は答えた、すると数人は納得したかの様な表情をした後に花鳥さんの方を見ていた……あぁ、何故追いかけたのか知りたいのか……


「私はエアが怪しくて何しに行くか見に行こうとしただけ……特に何も無かったから」


「私は……お姉ちゃんが一人で行くのが心配で……」


と花鳥さんと雀さんは説明をしていた……するとおじさん先生は少し考えた後


「まぁ……事情は分かりました……では改めて身分証明書を作りに行きますか」


とおじさん先生は冒険者ギルドの方に歩こうとする……

まずいな……


「……俺は少し小腹すいたから飯を買ってくるわ、皆の分も買ってくるから先やっててくれ」


と俺はまた適当な理由をいい離れようとする……

他の人達に少し怪訝な顔をされた……

だけど受付嬢に確実に怪しまれるよりはマシだ……


「……エア、私もお腹が減ったからお願いするわ」


すると花鳥さんから援護の言葉が来る


「おう、分かった」


俺はその言葉にのっかり転生者達の集団から離れて行った

こういう事が起きないように次から考えておくか……

そんな事を考えながら街をフラフラして屋台が出ている通りまでやって来た、その通りは夕方だからか沢山の人が歩いて買い食いをしたり、屋台の人の呼び込みなどでとても賑やかだ……

とりあえず食べ物買ってくると言ってきたし適当に探すか……


「野菜のスープ!美味しいよー!」


「ダッシュラピッドの足肉!弾力があって美味しいよ!」


「うまいよー!ボアファングの串焼き!」


ボアファングか……少し獣臭いが肉汁や味が美味いんだよな、あれ……俺も丁度食べたくなってきたしそれにするか……

俺は一つの屋台の呼び込みに誘われ、一人のおっさんが焼いている串焼きが並んでいる屋台に来た、幸いにも数人が横で串焼きを食べているが誰一人並んでなかった


「おっ、兄ちゃん!買ってくかい?」


「あぁ14本くれ……少し待ってろ……皿とお代を出す……いくらだ?」


屋台のおっさんが屋台の前に立つ俺の姿を見つけ問いかけてくる

俺は転生者達の分一本ずつと俺が食べる分二本を屋台のおっさんに頼んだ


「あいよ!お代は140リアだが……沢山買ってくれたし120リアにおまけするぜ!少し待ってな」


と屋台のおっさんは簡易的な焚き火みたいな物で肉を焼き始める、俺はマジックバックから木の皿と財布から120リアを取り出しおっさんに皿とお代を渡した

そして肉が焼けるのを待っていた

肉が焼けるいい匂いがして来た

その匂いに釣られてか数人が俺の後ろに並んでいく

そしておっさんは数本ずつ取り出し俺が渡した皿に並べていく


「焼けたぜ、香草と塩で味が付いてるから美味いぜ!」


とおっさんは笑顔で串焼きの入った皿を渡してきた。


「おう、ありがとう、それじゃあな」


俺はそのままその屋台から離れて冒険者ギルドまでの道を歩いて行った、その道中に串焼きを一本を食べながら歩いた……香草が少しピリッとするがそれがまた美味いな……

そして俺が冒険者ギルド前に到着し少し外で待っていると花鳥さんと雀さんが冒険者ギルド出てきた。

そして俺に気づいたのか近づいてきた


「身分証作り終わったのか?」


俺は花鳥さんに訪ねた


「えぇ、終わったわ」


「そうか、俺も串焼き買ってきた……美味いぞ」


と言いながら俺は串焼きの一本を皿から取り少しだけ食べてみせた

そんな話をしていると他転生者達も冒険者ギルドから出てきた

俺はそれに近づき


「おぉ、皆、終わったか?先に食べてるぞ」


と転生者達に話しかけた



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ