第四の転生者の書11 身分証明書発行
王都冒険者ギルドの内装を少し変更しました。
〜山田 海斗視点〜
七鳥先生達とエアが離れてからしばらくすると、特に何事もなく七鳥先生達とエアが戻ってきた。
冒険者ギルドの前で待っている私達に気がつくとこちらに歩いてきた
「おー、こっちの用事は終わったけど……皆、もう身分証明書作り終わったのか?」
とエアが訪ねてきた。
「いえ……まだですけど……エアさん用事とは何だったのですか……?それに七鳥先生は何故追いかけたのですか?」
と直人先生がはっきりと聞いてきた……
その質問をされた時エアは苦虫を潰した様な顔をし……
「あー……用事ってのはただ皆の案内で忘れかけてたけど、知り合いに合う約束をしてたんだ……その知り合いは冒険者だから冒険者ギルドを見て思い出してな……それでちょっと焦っててな……知り合いには結局会えなかったし……あいつ怒ってるだろうな……」
とエアは答えた……
まぁ……それなら納得はできるが……七鳥先生が追いかけたのは何でだろうか……?
そんな事を思っていると
「私はエアが怪しくて何しに行くか見に行こうとしただけ……特に何も無かったから」
「私は……お姉ちゃんが一人で行くのが心配で……」
と孔雀先生と雀先生は答えた
三人の発言を聞き直人先生は少し考え納得した様に頷くと
「まぁ……事情は分かりました……では改めて身分証明書を作りに行きますか」
直人先生は言うと
「……俺は少し小腹すいたから飯を買ってくるわ、皆の分も買ってくるから先やっててくれ」
とエアはそう言いまた離れようとする……すると孔雀先生が
「……エア、私もお腹が減ったからお願いするわ」
「おう、分かった」
エアは七鳥先生の言葉に返事をして離れていった。
「……エアが居ないけど大丈夫だから行きましょう。」
と言い七鳥先生が冒険者ギルドの中へと入っていった。
皆困惑してたが雀先生も入っていき、他の人達も次第に入っていった……私は最後に入った……
ギルドの中は活気があり、受付、大きなコップのマークが書かれた看板のかけられた扉、沢山の机や椅子、二階への階段、紙が沢山貼ってある掲示板があり、椅子に座って話し合ったり、掲示板を見たり、受付に並んでいる、屈強な男や武装した女の人、変な格好をした女の人や男の人……他にも少年や少女などが沢山の人が居た。
私は辺りを色々見ていると……
「加奈子さん凄いですね……」
「えぇ……本当に……」
と時沢先生達珍しそうに辺りを見ている中
「皆、早く並んで」
と孔雀先生と雀先生が列に並びながら言う……
「そうですね、身分証明書を作りに来たのですし……終わらせますか……」
私はそう返事して並ぶことにした他の生徒や先生達も並び待っていると私達の番になった。
受付には可愛い女の人が居た。
「ようこそ、冒険者ギルドへ、どの様なご要件でしょうか?」
「ここにいる12名の身分証明書を発行して貰いたいのです。」
と孔雀先生が受付の人に話すと
「分かりました。ではステータスを出してください」
そう言われ一人一人受付の人にステータスを見せると受付の人は少し驚きながら
「所々読めない文字がありますが……異国の方でしょうか?」
と聞いてきた……
「はい、そうです。」
と孔雀先生は答えた。
「……分かりました。特に問題りません。大丈夫です。ではこのカードに血か……人数が多いので唾液を付けてください。」
と受付の人に言われカードを渡された。
他の生徒達は困惑しながらもカードに唾液を付けていた……すると
「おぉ!すげぇ!文字が出てきた」
と優野君の声が聞こえた……
私も試しに指を舐め、舐めた指をカードに付けてみると……カードから文字が浮き出てきた。
おぉ!凄い!このカードも魔道具が何かなのか!?
「……登録完了です。このカードは紛失した場合、罰金として15リアかかりますのでご注意ください」
と受付の人は話しかけてきた。
「他に要件はありますか?」
「いえ、特にありません。ありがとうございました。それでは」
と言い、孔雀先生は列から離れて行く……雀先生も後に続いて離れて行った……私達もそれを見て列から離れた……そして七鳥先生達はそのまま冒険者ギルドの外に出ていった。
私達もそれを見て七鳥先生達に付いていき外に出て、先に出た七鳥先生を探すと、道の邪魔にならない所で七鳥先生達は何かを乗せた皿を持ったエアと一緒に居た……そして俺達に気づくと
「おぉ、皆、終わったか?先に食べてるぞ」
と言いながら……数本の肉の串焼きを入れた皿を片手に持ち、肉の串焼きを食べているエアが近づいてきた。
七鳥先生達の所は後でしっかり書きますよ。