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異世界情報屋暮らし  作者: 紅い狐
第四の転生者“達”
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71話 エア5


俺達は勇者から離れ冒険者ギルドを目指していた


「いやぁ、しかし勇者様が協力してくれるなんて本当に良かったですね」


俺はそう言って転生者達に話しかけた、ほとんどの人は王都を見てたり何か考え事をしてて聞いてなかった見たいだけど……まぁいいか……俺は黙って歩いていると冒険者ギルド前まで来た


「あっ、付いた」


俺はそう言い冒険者ギルドの前で止まった


「ここはどこですか……?」


と一人の女子生徒が俺に話しかけてきた……俺は冒険者ギルドと説明しようとした時にふと思い出した……

俺も身分証無くしてるから発行しないと怪しまれるのでは……?


(サクヤ、俺がこの状態で身分証を発行したらどうなる?)


『身分証は魔力を感知して居ますので登録された時の名前……ビャクヤ様の名前で出ますね』


(転生者達はともかく受付の人に怪しまれるな……かと言って発行しないのも何か言われそうだ……仕方無い……少しの間、用事とか言って離れさせて貰うか……)


「……ここは冒険者ギルドって場所だよ、身分証明書は受付に並んで作ってくれ、誰でも出来るし簡単だ……俺はちょっと用事を思い出した。すぐ戻るから先に作っててくれ。」


と俺は冒険者ギルドの説明をした後、そう言い転生者達から離れていった

不自然だが仕方無い……今まで転生者達には怪しまれて居るが……転生者以外にも怪しまれるのは少し避けないと……

そんな事を考えていると不意に


『白夜様、転生者一名に追跡されてます。』


(っ……何でだ?)


『……なるほど、簡潔に言うとどうやら白夜様……と言うよりエアに話があるみたいです。』


(……ここで撒)


『撒いたら迷子になるかと……』


(……仕方無い、人気が無い場所に言って話でも聞くか)


『分かりました……ではここから少ししたら小さな空き家があります。扉も空いてて誰も立ち寄りません……そこで待ちましょう』


俺はサクヤに案内されながら歩き、目的地の壁に蔦が生えや雑草が生い茂ってる庭のある空き家に入り空き家の真ん中で立ち止まった……すると少ししてから追跡してた人物……赤いマジックバックを受け取った女生徒が入ってきた

その女生徒は俺の姿を黙って見つめていた

しかし何でこの子は俺に付いてきて……エアに話がしたいんだ?


「……どうしたんだ?俺なんかに付いてきて、なんか用か?」


俺は単刀直入にその少女に聞いてみた。


「少し貴方が怪しくて質問したくて付いてきたのよ……」


と少女は答えた……何だ質問したいだけか……まぁ、怪しいってのは確かに分かるが……それだけの為に付いてきたのか……さっさと答えて他の転生者達の場所に戻すか……


「あぁ、いいぜ、答えてやるよ」


俺はそう返事した。


「……貴方は誰なの?」


すると女生徒から最初の質問が来た、名前……と言うより身分を聞いてる感じだな……


「おいおい、誰って……俺は冒険者をやってる。名前はエアだよ」


俺は演技を使いながらそう答えた、すると女生徒は少し考えてから


「……この世界の名前は何?」


世界の名前……?何でそんな事聞くんだろうか……


「ネゴリアって言う世界だが……」


俺がそう答えると


「ゲームの世界では無いのね……まぁ、こんなマップ見たことないし……」


と女生徒はそんな事を呟いた……まて、ゲーム……?


「……貴方は転生者なの?」


何だと……


「……おいおい、俺はこの世界の住人だ、何言ってるんだ?」


俺は演技をしながら普通に答えると……

何で知ってるんだ……罪花と同じ感じの能力か……?だとするとサクヤが教えてくれる筈だが……


「……花鳥……って名前に聞き覚え無い?」


花鳥……?何だ……鳥の種類か……?


「……昔一緒にPT組んでた」


と女生徒がさらに話した…………あぁ!俺がやってたオンラインゲームで一時期ずっとPT組んでた先輩と離れてた時期にPTになってた初心者二人組……確か名前は花鳥と風月だ……まさか……この女生徒がその花鳥さん!?


「……」


その女生徒……花鳥さんは俺をずっと眺めている……あぁ、まさかエアの顔でバレたのか……


『申し訳ありません……私は自動検索機能などは確かにありますが……その情報は検索しないと情報が入りませんので……今回は私が転生者全員の個人情報を調べなかった事が……』


とサクヤの申し訳無さそうな声が聞こえる……


(大丈夫、こんな事もある、仕方無い)


『……はい……ですが彼女は確実に白夜様を転生者だと思っています……』


(まぁ、それに関しては考えて何とかする……サクヤの力が必要になったらまた呼ぶ)


『分かりました……』


俺はサクヤにそう言い慰めていると


「……黙っているなら肯定って事でいいの?」


と女生徒はそう聞いてくる……

さて……どう答えるか……ここでそっくりさんの赤の他人って答えるのもいいが……余計に怪しまれそうだ……しかもこの花鳥さんは俺の事をほぼ転生者と決めつけている……言いふらされるよりは、ここは転生者と言う事を明かし秘密にして足止めに協力して貰うか……?足止めするなら一人は事情を知っている人が居た方がいいかも知れないからな……


「あぁ、そうだ、俺は転生者だ」


俺は花鳥さんに身分を明かした


「やっぱり……ゲームで見た顔だったからずっと観察してたけど……貴方は何が目的なの?何の為に来たの……?」


花鳥さんは俺が転生者だと言う事をあっさり受け入れさらに質問してくる……


「……今回の転生者の中に魔王や勇者が居るから足止めしに来た、魔王や勇者が王都に来ると大変な騒ぎになるからな……危害を加えるつもりはない」


俺は女生徒の質問に簡潔に答えた


「そう……何でその見た目なの?」


そう言う花鳥さんは質問してきた……変身に関してはあまり話したくないな……


「あぁ、これは魔法みたいな物だ」


俺は此処は曖昧に答えた


「そう……何で転生者って事を隠してたの?」


ここも誤魔化すか……


「転生者って知られると色々困る事があるからな……」


と俺は返事をした


「そう……じゃあこれが最後の質問……何で身分を隠してたのに私に明かしたの?」


と花鳥さんは質問してきた


「足止めする為に協力者が欲しいと思ったから、転生者と怪しまれたならいっそ全部話して協力して貰った方が丁度良いと思ってな」


と俺は説明した、すると花鳥さんは考え初めた

断られたら断られたらであんまりしたくないが……脅してでも黙ってて貰うか……


「……そうなのね大体は分かったわ……別にいいわよ、話を聞いた限り……大体嘘じゃないとは思うから、何をしたらいいのかしら?」


と花鳥さんは協力するのを了承をしてくれた







まぁ、孔雀さんと白夜さんはゲーム仲間でした


サクヤは万能ではありますが少し抜けている所があります……

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