第四の転生者の書6 話し合い
〜神奈川 裕翔視点〜
先生達の代表決めの話し合いが始まろうとしていた……その時
「代表なら私がやります。何せ私は校長ですからな」
と校長が手を挙げてきた……
校長……大丈夫なんだろうか……校長先生はこう言っちゃ何だか……あまりできる人ではない……ほとんど教頭先生がまとめや仕事をやっていたイメージしかない……正直代表にするのは不安だ……
そんな事を考えていると
「お姉ちゃん……校長先生……基本無駄な長話や鏡を見ているイメージしか無いんだけど……代表にして大丈夫……?」
「雀……大丈夫なはずよ……あれでも校長勤めていたのだから……不安だけど大丈夫よ」
「でも……」
と黒髪ぱっつんの他の人が見たら中学生と見間違えそうな身長の低い双子……七鳥先生達の相談する声が聞こえてきた……
その声が聞こえたのか校長先生はビクリと肩を震わせは顔を俯かせた……
「僕は校長が代表だと不安です。……ここは異世界です。校長など前の役職はあまり関係無いと私は思います、なのでここは立候補ではなくしっかりと皆で話し合い、代表に相応しい人を決めた方が良いかと」
とその声を聞いた眼鏡をかけた黒髪の真面目そうな人……佐山先生が意見を出してきた。
その意見を聞いた校長先生が上げてた手を下げ顔を俯かせ体が震え始めた……
「そうですね、ここは立候補ではなく、話し合いで良いですね。正直誰かが言わず、このまま校長が代表になってたら……おっと……」
と普段は白衣を着ていたが今は白い服を着ている地味な顔の……山田先生が佐山先生に賛成した……
その意見を聞いた校長先生が体育座りをし始めた……
「ワタシモ賛成デス!校長以外デ話シ合イマショ!」
と黒人の坊主のボブ先生も賛成した……
その意見が聞こえ始めた途端校長先生が地面に指で八の字を書き始めた……
……確かに私も不安だと思ったけど……そうはっきり言われていると可哀想になってきた……
「こらこら……ボブ君、校長先生も話し合いに参加してもらわないと困りますよ」
と学校の教壇に立ってないと普通のおじさんに見えると北沢先生がボブ先生に注意してくれた……
校長先生の方を見ると北沢先生を見て涙目になっていた……
「オウ!スミマセン!話シ合イニ参加シテモ校長ハ選バレナイト思テ!」
「ぐふっ……」
ボブ先生の言葉を聞いた校長先生がついに倒れた……
「良いんだ……良いんだ……私なんて……」
校長先生が倒れながらそう呟いていると……
「えぇ!!伝え忘れがありました!!!大人の団体の人達は全員来て貰えると嬉しいらしいです!!なので大人の人達は私達の所に来てください!!げほっごほっ……」
と白瀬君の声と咳が聞こえてきた……あれだけ気を張った声を出してたら喉が痛くなるよね……
「どうやら代表は決めなくて良くなりましたね、では教頭先生の所に行きますか……」
佐山先生はそう言った。
「そうだな……行くか」
南滝先生がそう言うと、私達は歩き始めた……
しかし大人は全員集合か……話し合いの意味無かったな……
次は少し罪花視点を挟みます。