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そのへんのダンジョン  作者: どっすん権兵衛
第一章 始まりのダンジョン
4/48

4 部屋

二発目。

5話くらいまでは一気で良かったかも。

 


 orz



 のポーズでしばらく打ちひしがれていたが、ふと思い付いたことを試してみた。

 鞄がアプリに『収納』できるなら箱も出来るかもしれない。

 出来た。


 とりあえず今は仕方ない。そのうち開けられるかもしれない。悔しくないぞ。



 来た道を戻っていく。


 丁字路まで戻ってきたが、そこでふと気付いた。先程倒した虫やトカゲの死骸がない。

 いつの間に消えたのだろうか。そういえば、最初のスケルトンもスマホに気を取られている間に消えていたか。

 死骸はしばらくすると消える。覚えておくことにする。



 今度は丁字路を直進した。勿論警戒は怠らない。


 とーー


 先の暗がりから気配を感じた。なるほど、【気配察知】の効果か。

 剣を構え、息を潜めて待ち受ける。


 今回はスケルトン、二体だ。

 視界に入ると同時に躍りかかった。ヒャッハー!


 不意打ちで危なげなく勝利した。

 今回のスケルトンは片方は手ぶら、もう一方は50センチほどの棍棒を持っていた。一応収納しておく。

 よしよし、慣れてきたぞ。



 油断せずに探索を続けた。

 幾度目かの角を曲がると、突き当たりに扉があった。


「出口……って雰囲気じゃないな……」


 無骨な分厚い木製の扉だ。ボス部屋とかじゃあるまいな……

 重い扉をゆっくり開いていく。敵の気配はない。



 扉の先は部屋になっていた。8畳ほどの正方形に近い部屋だ。


 中央は台座のように段差がある。僅かに青白い光を放つ直径1メートル程の魔法陣が刻まれ、手前には黒い石版が立っている。

 それから離れ、部屋の片隅には箱のようなものがある。


 さて……なんだろうか。

 腕組みをして考える。

 ゲーム的に考えると転移、召喚、あるいは……セーブポイントといったところか。



 とりあえず魔法陣は後回しにして、中央を迂回し奥にある箱に近づいてみる。


 先程の宝箱とは違い、飾り気のない石の箱は床に固定されており、上に薄い板が載っているだけの簡素なものだ。


 蓋を持ち上げてみる。

 中は何も入っていなかった。底は土のようだ。

 頭の上に疑問符が浮かぶが、蓋の裏に書かれている文字を見て納得した。



 『トイレ』



 一気に脱力した。

 いや、ありがたいけどね……


 脱力したら催したのでご厚意に甘えて用を足した。

 いきなり土から蛇でも飛び出してきて噛み付かれやしないかとビクビクしていたが、そんな意地悪トラップはないようだ。


 蓋を閉めると中からズゴーと音がした。蓋を再度開けると痕跡が綺麗さっぱりなくなっていた。

 いやー、妙に親切だなこのダンジョン。


 だが、そうするとこの部屋は休憩室という扱いだろうか。すると魔法陣はセーブポイントか?



 やはり調べるなら石版だろうな。入口側に回って石版を眺める。

 某映画で猿に知恵を授けたモノリスのようなつるりとした黒い石版だ。巨大なタブレット端末にも見える。


 話しかけてみたり両手をかざしてみたり太陽万歳してみたりいろいろやったが無反応だ。

 ……触れてみるしかないか。


 恐る恐る手を触れてみる。

 すると「ツァラトゥストラはこう語った」は流れなかったが白い文字が浮かび上がってきた。



 ===============

 184$

 パン   10$

 水    10$

 カップ麺 20$

 棍棒   40$

 ナイフ  80$

 長剣   150$

 ===============


 お店か。

 オーパーツ的なモノリスにメニューが浮かぶ様子は非常にシュールだ。


 そう言えばアプリにも『ショップ』の項目があったな。と、開いてみる。


 ===================

 ステータス

 マップ

 インベントリ

 アナライズ

 ショップ

 ===================


 『ショップ』の項目が白くなっており、タップすると同じ商品リストが表示された。

 この部屋に居ればショップが使えるということのようだ。


 最初のは所持金だろうか。

 半端な数字だ……敵を倒すと増える? 可能性はあるな。

 それはそうとカップ麺てなんだ。腹減ってきたじゃねえか。


 食料があるという事は……脱出させる気がない、ということだろうか。

 ここで生活しろと。

 カップ麺が気になる。


 商品のリストは最大で150、所持金以下だ。購入できないものは表示されていない?

 であればもっと稼ぐことで脱出アイテムなどが購入できるかもしれない。

 カップ麺食いたい。


 あああ、気になってしょうがない。

 カップ麺をタップした。



 その瞬間、部屋の中央の魔法陣の放つ光が強くなり、直視できない程になった。

 光が収まると、そこにはカップ麺があった。


 普通の市販の有名なカップ麺だ。

 当然……お湯はない。




 やっちまったァァーーーーーー〜〜


 orz


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