残党狩り
不良グループの大滝とリーダーがいなくなった事により、俺は平穏な生活を送っていた。
しかし、リーダーが居なくなってから二週間程経ったある日。
俺は学校を終えて駐車場まで歩いていた。
その時、俺の目に鏡で光りが当たった。
わかっていると 建物の屋上に向い左手を軽く上げて鏡で光りを当てた人物に合図する。その人物は、同じクラスで俺の正体を知る人物…アリサだ。
その数秒後、右目の視界端から何かが映る。
俺は素早くしゃがみながら体を反転し左拳を右後方にいた人物の股間に打ち込む。
打ち込まれた人物は金属バットを手から滑り落としながら苦悶の表情を浮かべ呻いている。
実は学校を出てから数人の生徒が俺の後を追って来ている事に気がついていた。
さっきの鏡で合図してきた人物もそれに気が付き俺に危険を教えてくれたのだ。
股間を打たれ、悶絶している奴とその仲間達…合わせて10数名。
最初の奇襲で片付くと考えていたのか、奴らは唖然としていた。
俺に何か用か?訪ねると、うるせえ等の罵声を叫びながら俺に襲い掛かってきた。
俺は、前世で習得していた武術で襲い掛かってきた5人を流れるようにさばきながら無力化する。
その間、15秒といった所だろうか。
残りの10人ぐらいの奴らは、建物の屋上にいるアリサの強力ゴム弾の餌食になり延びていた。
10数名の不良グループは、俺達二人により20秒程度で全員延びていた。
その中から、リーダー格と思われる奴を叩き起こす。




