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現世に物理的に転生やってみた  作者: 夢名七志
第一段階
5/7

クラスメイト

次の休み時間に大滝がやってきて、同じクラスメイトの有栖川アリサと俺の関係について聞いてきた。


俺はアリサと自分の関係をあまり詮索されたくないので、話を変えた。


俺 うらやましいか?俺みたいに成功したいなら放課後、俺に着いてこい。ただし、俺みたいに成功できるのはお前だけだ。他の奴らに黙ってられるならお前を金持ちにしてやるよ


と大滝に提案する。大滝は嬉しそうに俺の提案を受け入れた。


そして、最後にもう一言付け加える。


学校が終わったら、誰にも目に付かない様に俺の車まで来るんだ。


それから大滝は休み時間の度に俺を呼ぼうとする不良グループから遠ざけてくれ、放課後になった。俺と大滝は足早に学校から俺の車に乗り込んだ。


俺は大滝を連れて最寄りの港に停泊させてある船に乗り込む。船は雇っている男に運転させ沖に向かう。


俺は大滝に俺達位の歳で成功するにはアイデアとを出して何か発明するか動画投稿しかないと伝え大滝に選ばせた。


大滝は動画投稿して儲けたいと言うので動画で必要な資金は俺が貸してやるから任せろと主導権を握り、船で一時間程の沖に来た所で大滝にダイビングスーツに着替えて檻の様な物の中に入れと命じる。


大滝は何が何だかわからない顔をしながらダイビングスーツに着替えて檻に入る。


次にカメラをセットし大滝がいる牢屋を海に沈め、餌を檻近くの海に入れる。


しばらくすると沢山のサメが餌を求めて寄って来た。


いわゆるシャークアタックというやつを動画に納めて投稿してもらおうという粋な計らい。

大滝は気にいってもらえただろうか?


ふと見ると大きなサメが大滝を食おうと檻にかじりついていた。大滝のリアクションが面白いので

サメが諦めて帰るまでそのままにしておいた。


数十分後、意識が朦朧としている大滝を引き上げた。その後、大滝は一言も口が聞ける状態ではなかったので家に返してあげた。


帰り際に大滝にまた今度学校で会おうねと笑顔でさよならを言ったが、大滝はそれから引きこもりになってしまった様だ。



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