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現世に物理的に転生やってみた  作者: 夢名七志
第一段階
3/7

自動車教習所

今日は教習所に来ている。

前世では車の運転をした事があったが、最後に運転したのは80代くらいで、もう20年近く自分で運転した事はない。って言っても人生のほとんどは運転者に運転させていたなと今さらながら思う。


まあ、楽々と免許を取って見せるさ。

受付のお嬢さんにMTかATのコースのどちらを選ぶか聞かれる。

最近の車はATが多くなってるはずだが、

自分が運転していたのはほとんどMTだから、

MTコースでいいだろう。

受付のお嬢さんは歳は20代後半と行った所か

まあまあ、美人の部類である。

暇な時に癒されにいこう等と考える。


適正検査を受けシュミレーシヨンを受けた後、

教官と免許センターの中を走る事になった。


今までの癖で何も考えず車に乗り込む。

教官が何か騒いでいる。

乗り込む前に周りを確認しろ?

面倒臭いな。この教官は。

まあ、一応教習所だし言われる通りにするか。

今回の教官は如何にも堅物と言った感じの中高年の親父だ。周りを確認し車に乗り込み車内に俺と教官の二人になった。

これ以上何か言われるのも気に障るので、なるべく言われない様に運転していると、隣で教官が俺の適性検査の結果を見てごちゃごちゃと話かけてくる。

攻撃的な性格でカッとしやすい性格だから気を付けろだの、注意力が不足してるだの。冷静さにかけるだの。

そんな事言われて安全に運転できるわけないだろ?っと思うが今は我慢する。

もしかしたら、前世も含めて人生で一番我慢したかもしれない。


しばらく運転して実習が終了する。

むかつく教官は今日は全然ダメだったね。今回は

乗り越しと言う事で不可なので、もう一度乗り直してね。と軽くいい車から出て行った。


俺は怒りを抑え顔をひきつらせながら車から降りる。

受付のお嬢さんにそれとなくむかつく教官の事を聞いてみると

あの教官は性格が悪く、教習生をよくいびる奴らしく中々、可をくれない事で有名な教官らしかった。


前世では生れた時から将来が約束されていて、実家が有名な大富豪と言う事もありこんな屈辱は味わった事がなかった。

俺の怒りの炎はメラメラと燃えていた。


やられっぱなしは良くない。

俺は受付のお嬢さんに次もあの教官にしてもらう様に頼む事にした。


次の実習の時に教官と二人車に乗り込む。

教官がいつもの様に悪口をいい俺を煽る。

次の瞬間、教官の顔面を札束で殴りつける。

教官が何か言おうと口を開けた所に殴り付けた札束を突っ込み

ドスの効いた声で

この金やるから黙って乗れ!そして、俺に免許を取らせろ。

と静かに言うと教官がこんな金何か入らねよと言い返してくる。


あぁ、そうだった。この札束は日本のではなかったな。そう思い。俺は一言付け加える。

それ日本円で100万以上になるぞ!と


教官はあっけに取られた顔をした。

その後、教官は何も言わなくなった。

時間になると教官は可の所に判子を押し帰って行った。


その後の教習は全てその教官が担当になったので、金をやり適当に教習を済ませる。面倒臭くなると代わりに教官を運転させ俺は隣で寝ていたり、ひどい時には車に乗らないで教官に可の判子をもらう。最後のテストの後、俺は教官に呼び出される。

どうやら、最後に俺を脅迫して金をむしり取ろうという魂胆らしい。


俺は現在、人材派遣の会社を経営しているそんな事より今よりも割りがよくて給料がいい所を紹介する。給料は年収2000万円だ。と説明し教習所を卒業する事に成功した。


世の中金があれば何でもできるとは言わないが、金があればある程度は楽に過ごす事ができる。

それは、ここでも一緒だと感じた。


因みに教官は紛争の多い地域で物を運ぶ仕事をしてもらっている。教官はこんなの話が違う等と言っていたが仕事の内容を確認しないで引き受けたのが悪いと伝え派遣先に引き渡す。

多分教官は、もう帰ってくる事はないだろう。

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