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マギカ・バトラーズ~1500年後から始めます~  作者: 雪沢 泉
Act.1 『第二マギカ学園での日々』
5/45

マギカ4 学園入学






『ガヤガヤ』『ざわざわ』『ガヤガヤ』『ざわざわ』



試験から二週間後、試験結果が張り出された。合格者はっ…………と、あった、あった。自分の名前を見つけて、一安心。ん? 『受験生順位』? どうやら、受験生の試験結果を元にした順位まで、張り出されているみたいだ。とりあえず、総合だけでも見とくか。



━━━━━━━━━━━━


『総合順位』



1位:シロ・アルブラスター

100点中、100点


2位:イリナ・オルベルク

100点中、97点


3位:ベルリア・アルス・ラウナ

100点中、95点


…………………………………



━━━━━━━━━━━━



1位とっちまった。ま、まぁ、高いに越した事はないか。


更衣室で、受付で受け取った制服に着替える。制服は、男子はYシャツとズボン。女子はYシャツとスカート。ズボンとスカートは紺色で、Yシャツは普通に白。学年と科ごとに男子はネクタイが、女子はリボンの色が違う。


魔導機器研究科:一年 緑/二年 青


戦闘科:一年 黄/二年 赤


混合科:一年 黄緑/二年 紫


こんな感じらしい。


さてと、俺のクラスは…………Sクラス。一番いいところだな。ちなみに、Sクラスに入れるのは、総合順位20位以上で、魔導機器研究科、戦闘科、混合科、ごちゃ混ぜらしい。んでんで、それ以下は、科ごとに別れたクラスらしい。


さっそく入学式があるそうなので、混合科の最初の試験会場だった場所に移動した。入学式は、お偉いさんの長ったらしいお話しだった。王様とか、学園長の………眠りそうになるのを必死に耐えて、終わるのを待つ。入学式が終わった後は、各クラスに行って待機だったので、直ぐに行く。


一年のSクラスの教室は、二階にあるそうなので、向かう。よし、ついた。ん? 一番のりか………席は自由だと黒板に書いてあったので、一番後ろの窓際の席に座る。席に座ってぼーと、していると、ぞろぞろと生徒が入ってきた。クラスメイトか…………皆なと仲良くなりたいものだな。



「あ、あの。」


「ん?」


「私ティア、よろしくね。」


「俺は、シロ・アルブラスター。よろしくな。」



話しかけてきた人が、「え? 1位の人?」と驚いた。見た目は、淡く青色がかった銀髪を後ろで三つ編みにし、薄緑色の瞳、さらに、円のような模様がある右目をした少女だ。にしても魔眼か、珍しいな。魔眼とは、生まれつきや、ある日突然魔導陣が浮き出た目の事をいう。少し先の未来を見たり、睨んだ相手の動きを封じたりと、便利な目だ。たまに、ヤバい魔眼もあるが。



「おーし、全員席についてるな。俺がSクラス担当の、デュークだ。まぁ、好きに呼べ。えーと、自己紹介とかめんどくさいんで、各自自由にやってくれ。よし、解散。昼食は一階の食堂で食べられるぞ、後は、午後に説明する。十三ノ刻にここ集合な。」



それでいいのかよ、担任。担任のやる気の無さに脱力するが、一先ずそれは置いておこう。それより、食堂に行って飯だ!



「行くぞ、ティア。」


「あ、待ってシロくん! 食堂の場所分かるの?」


「場所って、一階だろ?」


「一階の何処?」


「……………。」


「……………。」


「………とりあえず、一階に行こう。」


「………うん。」



ティアと二人で一階に降りて、食堂を探す。直ぐに見つかった。さてさて、昼食といきますか。ワクワクしながら、メニューを見て選ぶ。むむむ! どのメニューも捨てがたい。悩むな。



「ふふっ。」


「どうした?」


「1位の人ってもっと自信家だと思ってた。完璧主義者みたいな。」


「完璧な奴なんていない。というか、完璧じゃないからいくらでも成長できるんだ。」



そう言うと、ポカンとした顔をするティア。あれ? 変な事言ったか? 俺が戸惑っていると



「そっか、そうだよね。なんか、楽になったよ。」


「楽になった?」


「うん。入学は出来たけど、私がSクラスなんてって、失敗したらどうしようって、不安だったんだ。でも、シロくんのおかげで気が楽になったよ。」


「そうか、なら良かった。」



ティアが元気になったところで、メニューが決まった。俺が今日選んだメニューは、桜鮭のムニエル、コンソメスープ、パン以上だ。



「うん。美味いな。」


「本当だね。そういえば、シロくんは将来何になるの? この学園に通ってるって事は、魔導技巧科学(マギカ)関連だよね?」


「えーと、研究者だな。」



なりたいというか、もうすでに研究者だけども。



「へぇー、すごいね。私は救護として、傭兵とかになろうと思ってるんだ。」


「『治癒』の属性持ちか、魔眼といい珍しいな。」



『治癒』の属性は、その名の通り、魔力を流したモノを癒す力を持っている。そして、『治癒』の属性は二種類ある。『生物治癒』『非生物治癒』の二種類だ。生物を治癒するモノと、生物以外を治癒するモノだ。



「あ、やっぱり魔眼持ちってばれちゃった?」


「まぁ、近くから見ればな。」


「だよね。」



ティアと雑談しながら昼食を食べていると、誰かが此方へ歩いてくるのが見えた。二人か………俺達にようなのかな?



「隣、いい?」


「はい。」


「ありがと。私はアンジェリカ・ラムレール。アリカでいいわ。で、こっちが幼馴染の」


「アルノ・ドライルです。アルノで構いません。」



燃えるような赤髪に、深紅の瞳をした少女がアリカ。緑色の髪に、灰色の瞳をしたのがアルノ。



「あ、私はティアです。」


「俺は、シロ・アルブラスターだ。」


「シロ・アルブラスターって……」


「総合1位の人ですね。」



アリカ、アルノ、二人を加えて更に雑談する。やっぱり食事は、皆なでとるのが一番だな。料理も食べ終わり、食器類を片付けた俺達は、教室に戻った。


さて、そろそろ午後の授業? が始まるな。



「うし、全員いるな、まぁ、いなくても始めるが。」



おい。



「とりあえず、午後はこの学園の案内するぞー。まぁ、その前に、お前ら四人一組になれ、その四人一組で今後授業をしたりするから。」



ふむ。四人一組か…………とりあえず、一人目は



「ティア組むか?」


「シロくんがいいなら、お願いしようかな。」



よし、一人目確保。後二人か、さて誰にしよう。っていっても、殆ど知らないんだよな。



「やぁ。」


「残り二人誰にするか、迷ってるみたいね。」


「アリカちゃん、アルノくん。」


「私達が組んであげるわ!」


「そいつはありがたいな。」



これで四人揃ったな。にしても、四人一組で授業やるって、いったい何をやるんだ? まぁ、まだその時じゃないし、一先ずおいておくか。






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