「予感」
※ここには前話で登場した人物・単語の説明を入れていきます。
玲→全く接触もしたことのない人物の夢を見る体質(能力?)がある。
シナリオライターで、推理好き、言動はクールだが、少々臆病。
「・・・ますか?」
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「起きてますか?」
「えぇ、今起きたわよ。」
「あ、起こしてしまいましたか、ごめんなさい...」
「いえ、全然いいのよ。」
玲を起こした声の主は望。彼女は、玲が幼い頃に親戚の縁があって、玲の家に迎えられた。幼い頃から育てているから、今となっては玲の妹の様な存在だ。
「そうだ、あけましておめでとう、望。」
「あ、あけましておめでとうございます!昨日は帰ってきて直ぐに寝てしまったので、年明けも一緒に祝えませんでしたね。」
「えぇ。全く、急用を入れる時期も考えてほしいものだわ。」
玲の口からまた愚痴が溢れる。
「まぁ、愚痴はこれぐらいにして、朝食出来てますよ。」
「ありがとう。」
玲はリビングに向かった。
***
玲たちの住む家は、二人で住むには少し広いので、いつも静かでどこか寂しい。玲はいつも通りテレビを点ける。
「ただ今、日上山の五合目広場に来ています!」リポーターが言う。
日上山━━━そこは玲たちの住む町の近くにある山だ。その名の通り、日が昇る所を綺麗に見られる山だ。そのため、毎年お正月にはたくさんの見物客が訪れる。
「あ、そういえばそろそろ初日の出ですかね?」
「そうらしいわね。」
玲はテレビを見る。その時だった。
『あれ、ここって...』
そう━━━夢の中で見た映像の場所だった。日こそ今は出ていないが、それ以外の景色は殆ど同じだった。
「日上山か...」
「日上山がどうかしましたか?」
望が尋ねる。
「いえ、何でもないわ。ただ、夢で見た景色と似ていた様な気がしたのよ。」
「へぇー。」望は不思議そうな顔をした。「やっぱり、お正月だからですかね?」
「そうなのかもしれないわね。」
そんな会話をしていると、朝食も食べ終わった。今日は久しぶりの休日だ。
「そうだ、私達も日上山に行って見る?」
「あ、賛成です!」
こうして玲たちは日上山へと向かった。
ただ、玲は初日の出を見るために向かったのではない。そこで何かが見つかるかも、と思っていたのだ━━━。
最後までお読みいただき、ありがとうございますm(_ _)m何とか2話目を投稿する事が出来ました。実は文の下書きを1度間違って全削除してしまって1から書き直したため、文章が変になってしまっていたら申し訳ないです...
さて、ここから本格的に物語が始まりました。そして、読者選択型ということですが、章の真ん中、もしくは最後に入れるという方針に致しました。そのため、あともう少しお待ち下さいm(_ _)m(章は3部構成の予定です。)
因みに、今回段落はじめの字下げを行いませんでしたが、あった方が見やすいでしょうか?コメント頂けると嬉しいです!
後書きも最後までお読みいただきありがとうございました!是非次話もお願いします!
※1/30追記:本日の午後7時に次話投稿予定です!